9月に入っても、暑い日々が続きますね。睡眠はとれていますか? 自粛期間中、生活リズムが変わり、就寝前にゲームをやって睡眠時間が短くなってしまった、今もその習慣から抜け出せないという方もいるのではないでしょうか。

今回は、睡眠が感情にどのように影響があるのか観察した研究について紹介していきます。

数日間、睡眠2時間減らした研究によると

大学に進学すると、論文作成、理系の研究調査、夜遅くや早朝のアルバイトなどで短時間睡眠になる方も多いでしょう。成人になると、様々な事情で睡眠時間が短くなるのが一般的です。ただ、通常よりも睡眠時間が1~2時間少ない日々が数日続くことで、作業効率、交通安全など日常生活の質に悪影響が出る可能性があるという研究レポートがあります。

18~35歳の健康なノルウェー人を対象とし、自宅において、通常の睡眠時間よりも2時間減らした後にどのような影響があるか観察したところ、集中力が落ち、パフォーマンスが低下し、さらには肯定的な感情が減少する傾向があったと報告されています。

上記の研究により、睡眠時間が不足した状態が続くと、否定的な感情が生まれやすいということも考えられます。ただでさえ、今年は経験したことないストレスが多い年です。少しでも、限られた環境の中で楽しみを見つけながら過ごしていくためにも、睡眠時間を確保することが重要です。

パフォーマンス上げるためにも夜更かししない

運動の機会が制限され、活動量が減っている場合、つい夜更かししてしまうという声も聞きます。夜更かしの生活が続くと、元に戻すことは容易ではありません。また、アレルギー疾患の方はストレスとなり、免疫力が下がり、アレルギー症状を助長させやすくなります。心身健康でベストパフォーマンスを発揮する意味でも、睡眠不足が続かないように注意しましょう。

暑いと、なかなか食事で栄養が取れないこともあるかと思います。そんな時は、食べやすい麺類、スープ、補食時に野菜や果実などをできる限り取り入れてみましょう。

今回は、夏バテ予防のドリンク「小松菜とバナナの豆乳ドリンク」を紹介します。強い負荷がかかる運動時や月経時に不足しやすい鉄を強化するために、小松菜、豆乳、きな粉、プルーンを入れています。また、鉄の吸収を助けるビタミンCとして、パセリ、小松菜、リンゴを加えました。

アレルギーに打ち勝つ抗酸化作用も高いドリンクです。補食、朝食時などに栄養補給として取り入れてみましょう。

管理栄養士・乳井美和子、小高鏡子