年中出回っているジャガイモですが、一番おいしい季節は10月~11月です。給食や家庭の食卓でもジャガイモをよく使用する機会が多いと思いますが、アレルギーがあることはご存知でしたか? 

「ジャガイモアレルギーなんて、検査を受けるまで知りませんでした」という声を時々聞きます。罹患(りかん)率は比較的少ないものの、日本でもジャガイモアレルギーの患者さんは小児から成人までいます。

どんなアレルギー症状が出るかというと、皮膚症状、嘔吐、下痢などの消化器症状がみられ、成人ではジャガイモの皮をむいている時に、じんましん、かゆみ、ぜんそく発作などの症状が出てくるという報告があります。また、花粉食物アレルギー症候群が生じやすい野菜の中に、ジャガイモが含まれています。カバノキ、ブタクサ、プラタナスの花粉に反応しやすい方が、ジャガイモを摂取することでアレルギー症状が生じるケースも見受けられます。ジャガイモの調理時や食べていて違和感がある際は、小児科、アレルギー科などを受診して相談しましょう。

今回紹介するのは、増量やエネルギーアップに重宝する「ビタミン満載!米由来のビーフンめし」です。

そばや小麦にアレルギーがある場合、簡単には麺を購入しづらいと思います。医師に確認した上で、ジャガイモでんぷんを含む春雨も一時的に除去しなければならない場合は、すぐに使える麺に頭を悩ますこともあるでしょう。

今回使用するビーフンは、米からできているので、購入しやすい食品ではないでしょうか。体作りで増量が必要な場合には、2種類の炭水化物を同時に摂取することも1つの方法です。そんな時、米と米粉由来のビーフンを使ってみるのはどうでしょうか。このレシピには、粘膜を強化するビタミンが多く含まれ、抗酸化力の高いフィトケミカルが豊富な野菜も入れています。

管理栄養士・乳井美和子、小高鏡子