牛乳アレルギーのお子さまをもつ保護者から、「牛乳が飲めなくても身長はこれから伸びていくのでしょうか」と聞かれることがあります。子ども同士でも「牛乳を飲めば、身長は伸びる」と話しているのを聞くと、お子さまが牛乳アレルギーの方は余計に心配になりますよね。

牛乳を飲めない時代でも身長は伸びていた

では、今よりも牛乳を飲む機会の少なかった戦後間もない1950年、子どもの身長は伸びていなかったのでしょうか。学校保健統計調査報告書のデータで確認すると、若干ではありますが、伸びていました。当時の1日における牛乳の平均摂取量は、近年の統計の半分以下です。

さらにさかのぼって文献を確認してみると、明治時代においても今と食事内容が大きく変わりますが、若干ながら身長は伸びていました。主に穀物、大豆、野菜、魚などを摂取可能なだけ食べ、十分な睡眠を取ることで伸びていたのではないかと推察されます。もちろん、今は当時の食糧事情とは異なりますので、食物アレルギーではない食品を選択し、活動量に見合った食事を摂り、満足いくパフォーマンスができる体にしていきましょう。

カルシウム吸収率に大差はない

また、「牛乳以外のカルシウム吸収率は低いのではないか」という声を耳にすることもあります。カルシウム吸収率とは、腸管で吸収されて血液中に取り込まれる割合のこと。ただ、野菜、魚介類、豆腐類に関し、海外の論文も含めて比較したところ、大きな差は見られませんでした。

お子さまの大好きなコロッケをアレンジした「ブロッコリーとジャガイモのコロッケ風焼き」

今回は、カルシウムや鉄を効率よく、手軽に摂れる料理を紹介します。お子さまの大好きなコロッケをアレンジした「ブロッコリーとジャガイモのコロッケ風焼き」です。

「コロッケ風」というのは、揚げないためで脂質をぐっと抑えられます。コロッケを作るのは手間がかかりますが、衣の代わりに油揚げを使用して手間を省いた時短レシピでもあります。オーブンがない場合、厚さを調整してオーブントースターでも調理できます。

油揚げは、カルシウム不足を補う優れた食品です。このコロッケ2個で、普通牛乳約140cc相当のカルシウムを摂取することができます。さらに、貧血予防に欠かせないヒジキ、鉄の吸収を助けるビタミンCが豊富なブロッコリーを使用。ブロッコリーは、ビタミンCだけでなく、骨形成に必要なビタミンK、代謝を底上げするビタミンB群など栄養価の高い野菜の1つです。

油揚げに詰める時間がないときは、オーブン皿にジャガイモなどの材料を入れ、上にコーンフレークをかけて食べる方法もあります

油揚げに詰める時間もないというほど忙しい場合は、オーブン皿にジャガイモなどの材料を入れ、上にコーンフレークをかけて食べる方法もあります。コーンフレークの香ばしさと食感を楽しめることと思います。そのときは、あらかじめ油揚げを細切りやみじん切りなどにしてジャガイモなどと混ぜておきましょう。

管理栄養士・乳井美和子、小高鏡子