減量がなかなか目標通りに進まないと、「低カロリー」をうたう食品に手が伸びることはありませんか? そういった食品に含まれている甘味料で、アレルギー症状が出ることがあります。

0カロリーの「エリスリトール」

近年、エリスリトールという甘味料のアレルギー患者が、わずかながら増えています。エリスリトールは糖アルコールの一種。甘みは砂糖の約70~80%ですが、0カロリーのため、砂糖の代替として低カロリー食品や飲料に使用されています。粉末の状態でも購入できるので、砂糖の代わりに使ってお菓子を作っている方もいるかもしれません。

しかし、中にはじんましん、顔やまぶたの腫れ、呼吸困難、悪寒などの症状が出てしまう方がいます。特定の食品を食べると、余計に辛い症状が出てしまうことがあれば、その食品の摂取を控え、速やかにアレルギー科がある医療機関を受診してください。

これからクリスマスパーティーや忘年会などの集まりで、お菓子を出される機会があると思います。気になる方は、注意して食品表示を見るようにしましょう。ただし、エリスリトールには食品表示義務がないため、注意が必要です。以前にエリスリトール含有食品で体調を崩された方は、関連食品を購入、摂取する前に必ず食品メーカーに原材料を確認しましょう。

豆乳でコトコトお米を煮詰めていく「キャロットライスプディング」
豆乳でコトコトお米を煮詰めていく「キャロットライスプディング」

今回は、冬におすすめの間食を紹介します。てんさい糖とハチミツ、ニンジンの優しい甘みで心身の栄養をサポートする「キャロットライスプディング」です。

ライスプディングは、お米を牛乳で煮詰めた料理で、トルコ、イギリス、ドイツなどのヨーロッパの家庭料理として親しまれています。冬の寒い時期、特に屋外でスポーツをしていると、補食でも体が温まる甘いものを食べたくなるときはありませんか? そんな時に最適なメニューです。

乳アレルギー対応のため豆乳使用

豆乳でコトコトお米を煮詰めていくので、乳アレルギーの方もOK。出来上がってすぐにスープジャーに入れて練習場所まで持っていけば、温かい状態でほんのり甘いライスプディングをいただけます。

すりおろしたニンジンには、免疫力を高め、皮膚の粘膜の状態を良好に保つ作用があるカロテンが多く含まれます。お好みで、レーズン、プルーン、クルミなどをトッピングすると、より味の広がりが楽しめます。夏は冷やしてジャーに入れていけば、練習後に食べやすい補食になるでしょう。

管理栄養士・乳井美和子、小高鏡子