このコラムを読んでいる皆さんは朝食を食べている方がほとんどだと思いますが、いつもどのようなメニューでしょうか? 忙しい時や自炊を始めたばかりの頃は、食べるもののが少ないこともあると思います。朝食と身体活動について研究している文献がありましたので、紹介します。

小学校高学年の朝食と身体活動を研究

 中村学園大や福岡大などの研究グループは、朝食の摂取内容と小学校高学年の身体活動・体力水準の関連について研究しています。このたび、小学校5、6年生182名とその保護者に、朝食摂取状況と食事厚生について調査を実施。朝食の食事構成は、主食、主菜、副菜、汁物、牛乳・乳製品、果実の摂取の有無をたずねました。

 朝食を毎日摂っている児童の食事構成を見てみると、女子で「主食+2種」以上を摂っている児童は、摂っていない児童に比べて活動量が高いことが分かりました。また男女ともに高活動の児童は、低活動の児童に比べて、全身持久力や筋力に関する測定項目が高いことが確認されたようです。

 以上のことから「主食+2種」の食品構成が、高い体力水準や身体活動の促進となるため、朝食には最低でも3皿が必要であることが分かると思います。

1皿で2皿分の栄養バランスを満たす「ちくわと野菜おかずスープ」

 しかし、朝は何かと気ぜわしいもの。3皿用意するのは難しいこともあると思いますが、2皿分の栄養バランスを満たす「ちくわと野菜のおかずスープ」を紹介します。ただ、タンパク質が足りないため、魚や肉が入った1品を加え、ご飯やうどんなどの主食も用意しましょう。また、このスープはパンにも合うメニューです。

 野菜からビタミン、ミネラル、ちくわからタンパク質を摂取できる副菜です。ちくわは卵アレルギーの方は、含まれていないかどうか確認してから購入しましょう。

 これから旬を迎えるキュウリは、水分ばかりで栄養素があまりないと思われがちですが、むくみ解消を促すカリウム、抗酸化作用のあるβカロテンが含まれています。加熱することでビタミンCを破壊する酵素を抑制することができる野菜です。ひよこ豆には、便通を改善させる食物繊維やマグネシウム、代謝を上げるビタミンB群などが含まれており、栄養価の高い豆の1つです。

 梅雨に入ると食欲の進まない方も出てきますが、スープご飯など食べやすい形でしっかり朝食を食べて、高いパフォーマンスを発揮しましょう。

管理栄養士・乳井美和子、小高鏡子