オリンピックに続いてパラリンピックが開幕、海外で活躍する選手が注目されています。大会や遠征など、いつもと違う場所で長期滞在する場合、自分で食環境を整備できるようになると、体調管理をしやすくなります。

「自炊は大変」「面倒だ」というイメージがあるかもしれませんが、メリットもたくさんあります。長期の遠征だけでなく、1人暮らしをする学生以上のアスリートはぜひ、自炊にチャレンジしてみてください。

自炊のメリット

惣菜や調理済み食品を購入するより安い。
 おにぎりは1個120円程度ですが、白米5kg(ご飯で11kg)を2000円で計算すると、おにぎり1個(ご飯110g)を20円で作ることができます。特に今は、食材の価格が高騰しているので経済的です。

好きな味つけにすることができる
 調理済みの食品は味付けを変えることが難しいですが、自分で料理をすると、調味料の量や種類を調整できます。

応用力を訓練できる
 既製品の調理であっても、トッピングを追加したり、添付されているものをすべて使わずにアレンジしたりすることで、応用力の訓練となります。

惣菜や調理済み食品のメリット

もちろん、惣菜や調理済みの食品を購入することにもメリットはあります。

・調理時間を他の時間に充てることができる
・衛生的で保存しやすい食べ物を手にできる
・食べたことのない料理や食品にチャレンジできる
などです。

自炊は、自分の体をつくる食事を自分で管理できるとても便利な方法です。難しく考えず、まずは既製品のアレンジなど簡単にできるところから取り組んでみるとよいでしょう。

今回は、「しらすトッピングのタラコパスタ」を紹介します。

タラコのパスタソースは既製品ですが、これのトッピングを変えたり、量を調整したりすることでエネルギーや必要な栄養素をプラスすることができます。お好きなトッピングでアレンジを楽しんでください。

参考文献:自炊促進プロジェクト運営団体Meal 自炊の手引き 文教大学 2016

管理栄養士・田澤梓