年の瀬ともなると、関東でも寒さが本格的になってきます。日の出も遅くなると、「なかなか起きられない」「食欲がわかずに朝食を食べられない」という選手の声をよく聞きます。

20代男性の3割近くが朝食を欠食しているというデータがありますが、朝ご飯を抜く生活は急に起こるものではなく、小中高校生の頃からの習慣が続いているものがほとんどです。学校が休みの時や練習がない時でも定時に起床し、朝食を食べることを習慣化しておくことが体づくりのためには大切です。

食事時間や睡眠時間を変化なく

小中学生は冬休みに入る時期です。いつもと練習時間やスケジュールが変更になっても、食事時間や睡眠時間を変化なく継続できるかが体調管理をする上でも重要になります。体重や体調のモニタリングに合わせて、起床・就寝時間や食事時間、トイレタイムなど「時間の見える化」をしておくと、より体調の自己管理がしやすくなります。

今回は、食欲がないときのおすすめの朝食として「餅炒り卵」を紹介します。餅は主食として食べるだけでなく、汁物や主菜と組み合わせ、おかずとしても活用できます。

炭水化物(糖質)とタンパク質が一度にとれて、忙しい朝ご飯でも食べやすい一品です。シラスや桜エビ、チーズなどお好みのトッピングを加えると栄養価も高まり、おいしく食べられます。

そのほか、朝に食べやすいものは麺類や具だくさんの汁、一口で食べられるサイズのおにぎりや稲荷寿司があります。朝、欠食している人はまずは食べやすいものを一口、口に入れることから習慣づけましょう。

参考文献:厚生労働省 国民健康・栄養調査

管理栄養士:田澤梓