今年も残り約1カ月となりました。練習量や食事のタイミングや量が通常とは変わる冬休み、年末年始は太りやすくなります。練習量が増える、食欲が落ちやすいなど、毎年のこの期間中の体調や体重の変化を把握しておくと、対策も立てやすいですね。

市販のルウは食用油脂が多い

クリスマスやお正月といったイベント時の食事は揚げ物や脂の多いものが多く、体重管理が難しくなります。また、意外とエネルギー(カロリー)が高いメニューに、市販のルウを使ったカレーやシチューがあります。これはルウに食用油脂が多く使われているためです。

100gあたりのエネルギーの脂質量

具材の種類によっても脂質の量は異なります。100gあたりで具材のエネルギーと脂質量を見てみます。

・ブリ=222kcal、脂質17.6g
・カレイ=89kcal、脂質1.3g
・鶏もも皮つき=190kcal、脂質14.2g
・鶏むね皮つき=133kcal、脂質5.9g
・豚バラ肉=366kcal、脂質35.4g
・豚もも肉=171kcal、脂質10.2g

このように具材によってエネルギーや脂質の量にかなり違いがあるので、目的によって具材を工夫すると良いでしょう。

今回は脂質オフを意識したメニューとして、「ルウを使わないチキンドリア」を紹介します。薄力粉と牛乳でソースを作り、具材の鶏肉はむね肉、野菜はニンジンとカリフラワーを使っています。子どもたちにも人気なドリアは、年末年始にも喜ばれる一品です。

参考文献:文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)」

管理栄養士:田澤梓