熱中症が心配される夏の暑い時期に、運動してよい環境か、注意が必要かを判断する指標として、暑さ指数(WBGT=湿球黒球温度)が使われるようになってきました。いつもの練習場所なら、すぐに暑さ指数を計測して運動実施の有無を判断したり、暑さを避けられる場所を把握したりと対応できますが、試合や遠征などでいつもと違う場所で運動を行うときは、暑熱環境を把握するのに注意が必要です。

人工芝グラウンドは一般的に暑い

屋外のグラウンドで行う競技の場合、地面の状態によっても気温がかなり異なります。人工芝を使用しているグラウンドでは、一般的に表面温度が天然芝に比べて高くなり、9月に20℃も高くなったケースもありました。

人工芝の質や種類によっても異なりますが、人工芝グラウンドを持つある高校では「夏のグランウドの温度計が暑さで振り切れてしまった」「スプリンクラーを使用して熱を下げようと思ったら高湿度になり、運動できる状態ではなくなるため、むしろ夏場はスプリンクラーを使用しない」といった話も聞きます。

冷蔵庫があるかなども調べて

試合会場や遠征先会場の暑さがどれくらいになるか、スポーツドリンクを冷やしておける冷蔵庫があるかなど、事前に環境面を調べて、対策をとっておきましょう。

今回は、暑い日でもつまんで食べやすく、主食、主菜、副菜のそろう「チキンとワカモレのトルティーヤ」を紹介します。暑くて食欲が落ちたときでも欠食しないこと、また主食だけなど単品食べをせず、主食、主菜、副菜がそろうように食べることで、熱中症対策にもなります。

ワカモレはアボカドで作るソースのこと。ちょっぴりスパイシーでメキシカンな味わいも胃袋を刺激します。

参考文献:青木豊明 キッズのスポーツ環境 特に人工芝の表層温度に焦点をあてて びわこ成蹊スポーツ大学研究紀要 第2号

管理栄養士・田澤梓