シーズンが終盤を迎え、間もなくしばらく大会や試合のない「オフ期」に入る競技が多くなってきました。オフ期はどう過ごしたらいいでしょうか。

冬休みも含めオフ期では練習量が減るため、それにあわせて食べる量や体重が減ってしまい、その状態で次のシーズンを迎えるという選手がいます。せっかくトレーニング期に体作りをしていても、オフ期で体重が落ちてしまっては意味がありません。

まずは体重が落ちないように、脂肪ではなく、除脂肪体重は増やしていけるようにオフ期を過ごしたいですね。そのためには毎日の体重測定と適度な練習、そして食事です。体重の変化を見ながら練習量や食べる量を調整していきましょう。

増量したい場合、「とにかく食べる」「苦しいけど食べる」ということを繰り返すと、下痢や嘔吐をしたり、痔になってしまったりと、食べたものが消化吸収されずに排泄されてしまうことがあります。痔になれば貧血の原因にもなります。

オフ期だからといって不定期に、無理に食べるのではなく、できるだけ食事時間を一定にし、消化吸収の良いものを選ぶと、体も消化吸収する時間に合わせて消化液を分泌するようになりますし、消化吸収もスムーズになります。食べる内容は、エネルギー源となる炭水化物と筋肉を作るためのタンパク質を中心に、食事で摂りきれなかったものを補うように補食も活用していきましょう。

今回は、「牛乳たっぷりサツマイモのポタージュ」を紹介します。ミキサーで細かくしているので消化も早く、サツマイモの炭水化物と牛乳のタンパク質も摂りやすく、補食にも適しています。

練習量が増えるシーズン中はなかなか増量できない選手は、このオフ期こそ体を作れる期間です。継続して食事に取り組みましょう。

管理栄養士・田澤梓