ハードトレーニング後の食欲不振は、多くの選手が経験することです。疲労回復のため、練習後なるべく早く、食事や補食でエネルギーや栄養素をとるよう勧めても、食欲がなければ食べられません。そういった時、どうやって食べるよう工夫しているのか、選手たちに聞いてみました。

1、水分だけでも摂る
・スポーツドリンクを飲む
・オレンジジュースを飲む

2、時間がたつのを待つ(1時間~4時間)

3、食べ物を工夫する
・食べやすいヨーグルトやゼリーを食べる
・肉は梅干しなどと一緒に食べる
・冷たいもの(そうめん、うどんなど)を食べる
・お腹に残るようなものは避け、消化の良いものをとる
・プロテイン飲料など消化吸収の早いものを飲む
・おかゆ、雑炊、お茶漬けなどを食べる
・フルーツ(バナナなど)をとる
・サラダなどさっぱりしたものを選ぶ
・麺類(パスタ、そば、うどん、そうめん)が食べやすい
・お湯を一口飲んでから食べる
・固形物以外のものを食べる
・おなかにたまるものは避ける

4、無理矢理にでも食べる

5、リラックスする
・軽い運動をして心拍数を下げる
・体を冷やす
・ストレッチをする
・お風呂にゆっくりつかる

6、食べる時間を工夫する
・運動中にも補食をとっておく。

これら多くの方法が挙がりました。自分に合った食べやすいものを、具体的に理解している選手もいるようです。同じような方法をとっている方もいるのではないでしょうか。

また、「5、リラックスする」といったように、食事と一見関係のないようなことを挙げた選手もいます。運動によって体温が上がりすぎると食欲不振につながるので、体を冷やすと食欲が回復することもあります。ハードトレーニングで食べる力も残っていないほど疲れたと感じた時は、食べることだけを考えるのでなく、体をケアする方法も取り入れながら食欲がでる工夫をしてみてください。

今回は、運動後の補食におすすめの「かぼすのはちみつ漬けヨーグルト」を紹介します。かぼすの旬は8月~11月。はちみつ漬けにしておくと長期保存も可能です。

ヨーグルトにトッピングすると、さっぱりとして食べやすく、タンパク質、糖質、エネルギーが補給しやすくなっています。まろやかな酸味で食欲増進、疲労回復効果も期待できます。

管理栄養士・田澤梓