練習後すぐに補食や食事で、エネルギーや栄養素を補給することは、筋肉作りや疲労回復のために重要です。通常、練習後30分以内に補食や食事をとることが勧められています。

運動後の補食は、オレンジジュースやおにぎりなどの糖質を中心に、タンパク質も組み合わせてとることが推奨されていますが、補食をとることでおなかがいっぱいになり、その後の食事に影響するようであれば、無理にとる必要はありません。

運動後の食事は、主食・主菜・副菜・乳製品・果物をそろえることが基本です。しかし、保護者の方が忙しい場合や食事を用意する時間があまりない時は、選手にも調理を手伝ってもらったり、食卓での調理を活用したりすることで、手早く栄養バランスの良い食事を準備できます。

最初から最後までの手伝いとなると、なかなか時間もとれませんが、鍋料理、手巻き寿司など材料を用意しておいて、火加減を調整する、食事を完成させるなど、最後の仕上げを行ってもらうだけでも調理時間が短くなります。また、手巻き寿司などは、自分の食べる量を考え、調整するきっかけにもなるため、今後、選手が調理に関わる機会が増えたり、食事への意識が変わったりします。

作った料理を食卓に並べるだけでなく、選手自身が調理する機会を作ることは、選手の食環境を整備する上でとても大切です。

今回は「タコス」を紹介します。タコスも食卓で料理を完成させ、盛り付け量も自身で調整できる料理です。年末年始の忙しい時期、作り手も少し楽ができるメニューをお試し下さい。

管理栄養士・田澤梓