食欲は環境温度、体温、ホルモン、嗜好、体調など様々なことが要因で調整されています。通常、運動後すぐにエネルギー補給するために、炭水化物、タンパク質を含むものをとった方が疲労回復を推進し、筋肉や肝臓の糖質の回復、筋タンパク質の合成には良いと言われます。しかし、運動直後は食欲が落ちてしまい、食べることができない選手を多くみかけます。

無理に食事をとり、消化不良を起こしてしまっては、栄養補給の目的は達成できません。

食べやすいもの選びリラックス

まずは、食欲が落ちても食べられるもの、食べやすいものを選ぶことが重要です。また、シャワーを浴びたり、休憩をとったりするなど、運動によって上がってしまった体温を下げ、リラックスすることも有効です。消化吸収に関わる自律神経の副交感神経が優位になるよう働きかけ、よりよい栄養補給につながります。

今回は「ポークソテーローズマリー風味」を紹介します。ローズマリーは血管を強め、抗酸化力を持つほかに、消化吸収を高める効果があります。また、ハーブには食欲を増進させる効果を持つものもあるので、上手に取り入れるといいでしょう。

管理栄養士・田澤梓