かつて栄養士は、外食にはどんな材料や調味料が使われているかが分からないので、「外食は控えるように」などと指導しました。しかし、日本人の食環境は変わり、今は外食や中食(なかしょく=市販のお弁当やお惣菜)は、日本人の食生活を支える一部になっています。大事なのは「どこで食べるか」ではなく、「何を、どれくらい食べるか」を決める判断力です。

「食べる体力」をつける

 プロ、アマに関係なく、選手は競技場への移動や遠征が避けられません。そんなとき、「家庭の食事でないと食欲がわかない」「保護者であれば自分の苦手なものを分かってくれる」と言っていては、ベストパフォーマンスはできません。

 競技力を支える体力は、身体能力に加えて「食べる体力」が求められます。使いつけていない食器でも普通に扱える、仲間と同じ速さで食べられる、食べ残さない、和やかな表情を保つ、仲間と会話を弾ませる、食器を落としたり倒したりしない…などは初歩的な「食べる体力」です。

 少し「難度」を上げると、その時々で自分に必要なものを選ぶ「選択力」が求められます。「朝食に肉料理を食べたので、昼は魚料理にする」「卵は1日1個程度を食べたいので、昼には卵料理を選ぶ」「前の食事で野菜が少ししかとれなかったので、野菜を使った料理を選ぶ」など。こんな「食べる体力」がつけば、アウェー戦にも強くなります。

「自主トレ」で身につける

 「食べる体力」は、運動能力や競技力と同じようにトレーニングの積み重ねで身につけるしか方法はありません。決して机上の「お勉強」や「特訓」だけでは身につかないのです。

 例えば、家族と外食の機会をつくり、メニューの選び方を体験する。スポーツコーチでも、そこまでは手が届きませんから、家族と選手自身が「自主トレ」をするのです。そこで身につけた「食べる体力」は選手時代を超えて、一生、その人の健康を支えることになるでしょう。

スペアリブ クスクス添え

 また、自宅でも輸入食材などを活用して、新しい料理を体験、食べる体力をつけましょう。今回紹介するのは「スペアリブ クスクス添え」。クスクスは、北アフリカで伝統料理とされている粒状の乾燥パスタです。通常のパスタよりも手軽に調理でき、アレンジも自在にできます。