身体強化・成長期に必要なタンパク質についてご紹介します。今回は「魚介類編」です。

 体に良いイメージがある魚ですが、確かに、肉と違い体に良い脂質が含まれています。それが、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)で、脳神経に関与するため頭を良くする栄養素としてサプリメントも販売されています。旬の時期に魚を焼くと出る油が分かりやすいと思いますが、トロなどの刺し身にも含まれます。選手は戦術を理解したり、プレー中も頭を使うので、集中力も大切です。

 また、高タンパク質低脂肪の代表的な白身魚以外にも、タコ、イカなどは疲労回復のタウリンを含みます。減量をしながら練習を行う場合は、お勧めの食材です。魚介類の“救世主”であるマグロは、タンパク質の量も非常に多く、鉄補給も出来ます。ハードな練習後の疲労回復、貧血の予防回復にも効果的です。

 今回紹介するレシピは「シーフードココナツカレー」です。

シーフードココナツカレー
シーフードココナツカレー

 野菜炒めなどにも活用できる高タンパク質低脂肪食材の冷凍シーフードミックスと、最近、話題の体脂肪になりにくい中鎖脂肪酸を含むココナツオイルを使用します。豆乳ベースで、魚介の動物性と植物性の両タンパク質がいっぺんに摂取でき、さらにカレーの香辛料で免疫力や食欲をアップさせます。カレー好きの選手は多いですが、急激に気温が上昇するこの時期には、栄養だけでなく、暑さ対策にもつながります。【管理栄養士・川端理香】

(日刊スポーツ紙面より)