夏場は特に選手は水分補給を意識しますが、今年は例年以上です。

 人間は発汗により体温調節をしています。汗をかかないと、体に熱がこもって体温が上がり、身体機能が崩れます。そのために汗をかくのですが、発汗と同時に体内から水分やミネラルも失われます。ミネラルには塩分(ナトリウム)やカルシウムなどがあります。

 発汗量が多い場合は、水分だけでなく一緒にミネラルも補給することが大切。練習中、水やお茶で水分補給している選手も、暑い時期はスポーツドリンクを取り入れることをお勧めします。食事の際の水分補給も重要です。ただ、食前に水や100%ジュースなどイッキ飲みしてしまうと、一時的な満腹感から食事が思うようにできなくなるため要注意です。

 夏場は特に「汁物」を意識しましょう。バランスの良い食事をするためには①主食②主菜③副菜④汁物⑤乳製品⑥果物の6つをそろえることが大切です。汁物は年中必要ですが、暑い時期は、しっかりとることで熱中症対策にもつながります。

冷やしゴマ汁
冷やしゴマ汁

 今回紹介するレシピは「冷やしゴマ汁」。発汗で失われる塩分やカルシウムなどを、ゴマやみそ、かつお粉で補給します。さらに、旬の夏野菜のキュウリやしそと、体づくりのためのタンパク質を豆腐からとれ、手軽に栄養補給できます。「冷やしゴマ汁」は、体をさます効果もあります。ご飯などにかけてもおいしく食べられる夏レシピです。【管理栄養士・川端理香】

(日刊スポーツ紙面より)