新型コロナウイルスの感染が拡大する中、アメリカでは感染予防のために石けんを使ってこまめに手洗いをすることや、人との接触を避けて社会的距離を保つよう推奨されているほかに、食事や睡眠で免疫力を高めることの重要性も叫ばれている。専門家たちの意見をまとめてみた。

緑色野菜のスムージーや抹茶

健康番組「ドクター・オズ・ショー」でも人気の心臓外科医マホメット・オズ医師

(1)睡眠と適度な運動、瞑想で心をリラックスさせる
(2)新鮮な果物と野菜、特に緑色野菜のスムージーやジンジャーと果物のドリンク、抹茶を積極的に取る
(3)サプリメントに予防効果はないが、ビタミンDとC、亜鉛は取ることで免疫力を高める効果がある。

十分な睡眠と散歩などの運動

健康とフィットネス情報サイト「ヘルス・フィットネス・レボリューション」

(1)新鮮な空気を吸い、日光を浴びてビタミンDをつくる
(2)ガーリックを積極的に取る
(3)ビタミンCを多く含む柑橘類など果物、ケールやホウレン草など緑色野菜を積極的に食べる
(4)十分な睡眠を心がける
(5)紅茶を1日3杯飲む
(6)適度な運動や30分の散歩など体を動かすことで免疫を高めて感染症を防ぐ効果が期待できる。

栄養不足が免疫力を弱める

フォーブス誌

栄養不足が免疫力を弱めて感染しやすくするとの見解からビタミンC、D、B6、B12、亜鉛、鉄や必須アミノ酸、必須脂肪酸などを必要な栄養素全てを摂取できるようバランスの良い食事を心がけることが重要だと伝えている。これら必要な栄養素が不足すると、感染症にかかりやすく、重症化もしやすくなるという。

また、近年実践する人が増えているビーガン食では鉄分やビタミンB12が不足しがちになると警告。できるだけサプリメントではなく食品から栄養を取るようにし、中でも免疫を高めるのに優れているフラボノイドを豊富に含む果物とナッツ類や野菜に含まれるポリフェノールを日頃から意識して取るようにすることが効果的だと伝えている。

食物繊維の多い食材を積極的に

英ロンドンにあるキングス・カレッジ・ロンドン大学の遺伝疫学の教授ティム・スペクター氏

腸内フローラが感染症の予防には効果的。そのため、ジャンクフードや砂糖入り飲料水などを避けて食物繊維を多く含む食材を積極的に取り、果物や野菜、ナッツ類、エキストラバージンオリーブオイル、赤みの肉や魚、全粒粉を中心とした地中海食が理想だとしている。

これらをまとめると、免疫力を高めるためには、「質の良い睡眠」「適度な運動」「バランスの良い食事」の3つが必要だということ。食事の質としては、特に食物繊維を多くとって腸内環境を整え、野菜や果物からビタミンやミネラルもとるよう推奨している。日米とも免疫力を高めるための方法や見解はほぼ同じ。免疫力が高まれば、新型コロナウイルスだけでなく様々な感染症予防効果も期待できる。

【ロサンゼルス=千歳香奈子通信員】