3食トータルで栄養とれるよう工夫

拓大紅陵の学食、寮のすべてを02年からシダックスコントラクトフードサービスが担当。野球部にも、朝食、昼食、夕食。また、大会時、近隣校への遠征時のお弁当とすべてを提供している。和田監督も「栄養士さんの管理の下、選手に合った食事を出してくれているので、すべてお任せしています」と信頼を置く。

東京支店シニアマネジャーの鴇田治則さん(49)は「今年は現場に栄養士さんを置き、力を入れています。そこに、調理師さんのひと手間を加え、おいしく仕上げる。野球部は専用の寮になり、出来たての食事を提供できるようになったのも大きいですね」と説明する。

メニューは責任者の糟谷みどりさん(41)が作成。3食で、1日350グラムの野菜に、肉、魚、卵のバランスを取るメニューを理想にしながら、選手の体作りを考え試行錯誤している。「食べて力をつけて体を大きくしたいということなので、まずは食べられるおかずが優先です。メインが、栄養はあるけどちょっと子供たちが苦手そうだな、と思うメニューのときは、小鉢に好きなものを組み合わせる。その逆もあります」。うまく組み合わせ、トータルで栄養をしっかりとれるよう工夫をこらす。

取材日の夕食メニュー。左から時計回りに、ご飯、ミカンゼリー、ワカメスープ、三角春巻き、八宝菜
取材日の夕食メニュー。左から時計回りに、ご飯、ミカンゼリー、ワカメスープ、三角春巻き、八宝菜

お米は、地元・木更津、富津、袖ケ浦産。季節や旬の野菜を取り入れ、栄養面だけでなく、おいしく食べられる取り組みが目を引く。

鴇田さんは「これからも、元気が出るような食事。安全、安心な食への取り組み。運動部向けの3食の展開をしていければと思います」と選手への全面バックアップを約束する。

「本当に親身になって僕たちの体のことを考えて作ってくださっている。甲子園に出て恩返しをしたいです」と篠田主将。寮のホワイトボードには大きく早くも来年へ向け「16年ぶりの甲子園出場へ」の文字。その実現へ。食事の最強サポートを受け、選手たちは日々、成長している。

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