高校野球秋季関東大会に出場した拓大紅陵(千葉)は、今年3月に野球部専用の寮が完成。選手たちは栄養士、調理師らが一体となった最強のサポートを受けて日々成長しています。同時に「甲子園に出て恩返しを」の思いを強めています。

選手とシダックスのスタッフ。現在は約50人分の食事を2名のスタッフがまかなっている

体重増加計画でご飯大盛り4杯

夕食が始まると選手たちは、自ら大きなどんぶりに、まるでマンガで見るような山盛りにご飯を盛り、2杯、3杯とおかわりしていく。廊下のホワイトボードには、「体重増加計画。夕食大盛り4杯徹底。週1、体重測定。目標は身長-100」と大きく書かれていた。

関東大会出場を控えた10月上旬。今年8月に就任した元ロッテ投手の和田孝志監督(49)は、朝のミーティングで選手たちに、食事について話をしたという。「強豪チームの選手たちはパワーとスピードがある。体を動かすのは筋肉。筋肉のないヤツがいくらやろうとしても無理だろう? 毎日の食事から気をつけてやらないと筋肉もパワーもつかないよ。結局は、自分に跳ね返ってくるんだからね」。

和田監督は、保護者の差し入れはおにぎりや、栄養価の高い魚肉ソーセージにして欲しいと依頼

秋季千葉大会を準優勝で終え、勝ち進めた自信と、あと1歩足りなかった悔しさを味わった。自分たちに何が足りないのか。選手たちに自覚が芽生え始めた。指導者が見ていなくとも、選手間でルールを決め、各自の管理の下、体を大きくするための努力。主将の篠田渉太外野手(2年)は「寮が新しくなって、食事が温かくておいしい。みんなどんどん食べるようになりました」と笑顔を見せる。

隔週の土日で保護者が、1口サイズのおにぎりや、冬は豚汁を炊き出している

今年3月、野球部専用の「賢成寮」が完成。それまでは他の部活も一緒に生活していたが、野球部だけの寮となり、練習終了時間に合わせた調理が可能に。また、新たに温冷のショーケースを設置。練習が遅くなったとしても、ショーケースに保存をすることで、常に選手は出来たてのおいしさを味わうことができるようになった。

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