ラグビーワールドカップ(W杯)日本代表は28日に世界ランキング2位のアイルランドと対戦するが、日本在住のアイルランド出身者は母国の勝利を確信している。W杯期間中、さまざまなイベントを企画する東京・戸越銀座のアイルランド料理店「巨人のシチューハウス」オーナーシェフ、アラン・フィッシャーさん(36)は「日本はスコットランド戦が大事」と余裕のエールを送った。

アイルランド料理店「巨人のシチューハウス」のオーナー、アイルランド出身のフィッシャーさん。身長205センチで、330ミリリットルのボトルがとても小さく見える(撮影・近藤由美子)

おすすめメニューの1つが「ビーフ&ギネスシチュー」(単品920円)。数時間煮込んだ牛肉は柔らかく、ビールで煮込んだシチューはコクとうまみをしっかり感じられる。ビールが進んでしまう一品だ。

アイルランド料理店「巨人のシチューハウス」おすすめメニューの1つ、ビーフ&ギネスシチュー(撮影・近藤由美子)

フィッシャーさんは08年に来日。大手ソフトウエア企業勤務を経て、「食事を通じて、アイルランド文化を大勢の人と分かち合いたい」と、14年「巨人のシチューハウス」を始めた。身長205センチ。店名は高身長とアイルランドの伝説や神話によく登場する巨人を掛け合わせたという。

アイルランド出身のフィッシャーさんがオーナーのアイルランド料理店「巨人のシチューハウス」

ラグビー好きで、22日に横浜・日産スタジアムで行われたアイルランド-スコットランド観戦ツアーを企画。チケットは各自入手を条件に、戸越銀座でアイルランド式朝食を提供後、約130人とともに手配したバス2台に乗り込んだ。

20日の日本-ロシアは店が営業中で中継を見られず、ハイライト映像をチェックした。28日の日本-アイルランドは「アイルランドが勝ちます」と断言。この日、店は営業しており、予約も入っている。「中継は見ない。携帯で結果をチェックするくらいかな」と余裕の構えだ。さらに「それより、日本は10月13日のスコットランド戦で勝つことの方が大切。予選トーナメントはアイルランドがトップ。スコットランドは強いけど、日本も2番に入ればいいですね」。上位2組が進出できる決勝トーナメントにそろっての進出を願い、日本にエールを送った。

母国の決勝トーナメント進出を見越して、準々決勝が行われる10月19日か20日も、アイルランド料理を提供後、会場の東京・味の素スタジアムに向かうバスツアーを企画している。【近藤由美子】

◆アイルランド 英国の西側に位置する島で、面積は7万平方キロメートル。北海道より一回り小さい。人口は約476万人(16年現在)。首都ダブリン。言語はアイルランド語及び英語。通貨はユーロ。羊肉、ジャガイモなどを煮込んだアイリッシュ・シチューが定番。パブは生活の中心で、「ギネスビール」はダブリンで生まれた。

(2019年9月27日、ニッカンスポーツ・コム掲載)