先日行われた全国高等学校総合体育大会(インターハイ)女子バスケットボールで優勝を飾った、桜花学園(愛知)の取り組みにスポットを当てます。そこからは、OGらのスタッフが作り上げる食環境が、日本一の優勝回数を誇る強さを支えていることが感じられました。

激しい練習の後も、おいしく元気にいただきま~す
激しい練習の後も、おいしく元気にいただきま~す

3食きちんと食べるためお菓子は禁止

7月末から8月頭に行われたインターハイ。桜花学園高は決勝でライバルの岐阜女子を72―59と大差で下し、2年連続24回目の優勝を果たした。ウインターカップ、国体を含めた全国制覇は65回。男女合わせて日本一の優勝回数を誇る”女王”の強さは圧倒的だった。

「いくらトレーニングをしても、食べるものを食べなければ体は大きくならないし、勝てない」。こう話す井上真一監督(72)の考えのもと、桜花学園は日々の食事を大切にしている。

近隣中学の出身者も含めて全員が寮生活。朝・昼・晩の3食をきちんと食べるためにお菓子は原則禁止。1食に食べるごはんのノルマは、お茶わん約2杯分にあたる350グラム以上。徹底した食事管理の効果で、U-16日本代表の朝比奈あずささん(1年)は入寮から半年足らずで5キロ増。U-18日本代表の平下愛佳主将(3年)は、「接触に負けない体になった。トレーニングもしているから体のキレも変わらないし、体重増はいいことずくめです」と話した。

インターハイ決勝でプレーする平下主将
インターハイ決勝でプレーする平下主将

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