高校野球静岡大会が7月6日開幕する。

静岡学園の真継叶伊(まつぐ・かい)外野手(3年)が、13日に迎える知徳との初戦に向けて急ピッチで調整を続けている。トス打撃、ロングティーでは黙々とバットを振り込む。「(50メートル6秒0の)足が武器。攻撃では単打でも出塁すること、守備でも外野に飛んだボールは全て捕る勢いでチームを支えたい」と、攻守でフル回転を誓う。

力強いスイングを見せる静岡学園・真継

1度は出場が危ぶまれた。6月上旬の京都遠征中に、右手人さし指を骨折。一時はボールもバットも握れず、医師からは完治に4カ月かかることを伝えられた。それでも「治してやるという気持ちしかなかった」。酸素カプセルに入り、食事も牛乳やチーズ、納豆など「良い」と言われるものは全て口にした。必死の努力が驚異的な回復につながり、患部は「少し痛むけどできる」までに回復。本番では、2番中堅での出場が濃厚となった。

卒業後は、同校野球部から山梨大に現役合格した兄弘伎さん(2年)の背中を追い、国公立大への進学を希望する。真継は「良い結果を残して、すっきりした気持ちで受験勉強に入れるようにしたい」と、決意を口にした。完全燃焼を誓う最後の夏が始まる。【前田和哉】

(2019年7月2日、ニッカンスポーツ・コム掲載)