ラグビーの大学選手権で昨年度、22年ぶりに王座奪還した明大ラグビー部は、今年度のスローガンに「真価」を掲げ、連覇を目指している。秋のシーズンに向けて個々のスキルアップ、体作りに取り組んだこの春は、関東大学春季大会Bグループを5戦全勝で制するなど、順調にチーム力を上げている。

横断幕に「真価」のスローガンを掲げた明大ラグビー部のグラウンド

管理栄養士・山田優香さんがスタッフ入り

7年前から、過去に日本代表やトップリーグのサントリーの管理栄養士も務めた山田優香さん(46)がスタッフに加わり、食事、栄養面で選手たちを支えている。世田谷区・八幡山で合宿所生活を送る選手と学生スタッフら約100人の部員に対し、栄養価計算した献立を3食提供。昼、夜は定食方式だが、朝はビュッフェスタイルにしており、選手たちに、自分に必要なものを自分で選ぶ力をつけさせている。

小ぎれいな明大ラグビー部の食堂

朝食はビュッフェ、自分で必要なもの選ぶ

朝7時45分。6時半からの練習を終えておなかを空かせた選手たちが次々と食堂に集まってきた。グラウンドで見せていた先ほどまでの厳しい顔つきからリラックスした表情。和やかながら「生」を求める空間で、選手たちが何をどう選んでいるか、見せてもらった。

この日のメニューは、ご飯、サバの照り焼き、目玉焼き、豚肉と大根の炒め、ハム、切り干し大根煮、とろろ、納豆・海苔、サラダバー、フルーツ。木曜日のみそ汁は赤だし。愛知県出身選手の嗜好(しこう)を取り入れてのものだ。

朝食のサラダバー

まずはサラダ、フルーツを皿に盛る。サラダはニンジン多め、フルーツ(河内晩柑)も複数カットとる選手が多い。ご飯は各自、計量しながらよそっていく。

丼いっぱいのご飯は323.5gを示している

朝食のおかずは、「SHは3つ、BKは4つ、FWは4種類以上」と定められており、肉、魚や卵、大豆製品といった主菜を複数盛りつけ、副菜の小鉢をチョイス。納豆やとろろを好みでプラスし、さらに低脂肪乳と果汁100%のオレンジジュースをコップ1杯ずつ。見る限り、どの選手もバランス良く選んでいた。

自分に必要なおかずを、選手たちが選んでいく

ニンジン多めの理由は「ビタミンAで風邪をひかなくなるから」、フルーツ多めなのは「ビタミンCで疲労回復、練習の疲れがとれるから」、小鉢の切り干し大根は「鉄が入っていて、持久力がアップする」と何人もの選手がすらすらと答えてくれた。みんな自分が食べるご飯量を把握しており、自己管理できている。

ご飯を盛る武井主将、辻選手。後方は安昌豪選手

練習が朝の約1時間半のみということもあるが、山田さんは「夕飯が充実するのは当たり前。1日のスタートを切る朝食がとても大切」と力を入れている。

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