過去の経験生かし食対策練る

17年9月、井上自らがWBO世界スーパーフライ級王者として米国初上陸した際の経験を生かす。「米国では計量後、ステーキ店に行ったら、ご飯がなかった。肉だけを食べたら試合までに本来の体に戻らなかった」と炭水化物が不足した。トレーナーの父真吾氏によると、英国には通常の4~5倍するという高級米5キロ、梅干し、のりのつくだ煮を持参。宿泊先のキッチンで減量食を用意するなど、対策を練った。大橋会長も「尚弥が言っている『過去最高の出来』という言葉に同感」と自信を示した。

会見を終えた井上はマスクを付けて囲み取材に応じる(撮影・滝沢徹郎)
会見を終えた井上はマスクを付けて囲み取材に応じる(撮影・滝沢徹郎)

過去最強の相手、IBF王者とのWBSS準決勝へ「ロドリゲスの研究もかなりしましたし、あと向き合って感じるものも多くある。上がってから確かめたい」。ボクシング発祥の地で、井上が日本人初の欧州初勝利をつかむ。

(2019年5月16日、ニッカンスポーツ・コム掲載)