日本ハム平沼翔太内野手

成人式の日に母美佳さんと記念撮影する日本ハム平沼
成人式の日に母美佳さんと記念撮影する日本ハム平沼

心配性で、僕のことをいつも気にかけてくれています。小学生の時、ドッジボールで肩を脱臼したんです。オカンが学校まで迎えに来てくれたんですが、いつもはノロノロと走らせる車が、その時は何キロ出ていたのか…。ブオーンという音とともに、病院まで連れて行ってくれました。その時に「これが母親か…」と感じました。この間、死球を受けた時も連絡がきていましたね。

西武今井達也投手

僕の母親はたくましいというか、タフな人ですね。岩手の出身で、携帯の電波も入らないような山奥に実家があって、小さい頃から家の農作業とかも手伝っていたようなんです。そういう人なんで、僕が小さい頃から自分にお金をかけないんです。ぜいたくもまったくしない。入学式とか卒業式とか特別な日以外は、化粧をしたところを見たことがありませんね。今はこうやってプロ野球選手になれましたけど、一番苦労したのは母親だと思います。看護師をやっているんですけど、甲子園に出たときも試合の日にきて、終わったらその日のうちに帰って、翌朝仕事にいってました。それでまた次の日に甲子園にきて。本当にタフですよね。ずっと応援してくれていますけど、感謝の気持ちとかを直接伝えたことはないです。昨日、LINE(ライン)がきて「明日は何の日?」って入ってましたけど。そんな母親います?(笑い)たしかに母の日に何かしたこともないんですよ。でも去年、車をプレゼントしました。小学6年生の弟が今、学童野球やっていて、配車当番があるらしくて。大きい車が欲しいって言っていたので、ワンボックスのたくさん乗れるのを新車で。今までの気持ちを込めました。メットライフドームに来るときも、その車で応援に来てくれています。

楽天古川侑利投手

パートの仕事を掛け持ちして、いつも夜遅くまで働いてくれていました。経済的にそんなに余裕はなかったと思うけど、野球だけは不自由なく続けさせてくれましたし、仕事で疲れているはずなのに、毎日栄養バランスを考えたお弁当をつくってくれました。お弁当プラス、最低でも5個のおにぎりやサンドイッチとかもつくってくれたので、細かった体も大きくなりました。高校時代に甲子園に出られたのも、プロに入れたのも、お母さんのおかげです。本当にありがとう。もっともっと活躍して、喜んでもらえるように頑張るからね。

ロッテ田村龍弘捕手

おかんかあ。おかんには、ようしばかれとったからな。そういう思い出しかないなあ。クリスマスには必ずプレゼントは買っとるし、今年は財布あげたな。今回も何かしたいと思ってるから、少なくとも花束くらいは送りたいと思ってるけどな。

国学院大・横山楓投手

4月8日、立正大との開幕戦で今季1勝目を挙げた横山は、宮崎から上京した母と再会。この日が45回目の誕生日だった母香子さんの手にはウイニングボールがしっかり握られていた
4月8日、立正大との開幕戦で今季1勝目を挙げた横山は、宮崎から上京した母と再会。この日が45回目の誕生日だった母香子さんの手にはウイニングボールがしっかり握られていた

小さい頃、お母さん(香子さん、45歳)は仕事で忙しくても、僕の野球のことを第一に考えてくれました。おかげで、野球に集中できました。名前の「楓」は、僕が1歳の時に他界した父がつけてくれました。楓は、いろんな植物の中で最後に色づくそうです。僕は、まだ野球で結果を出せていません。楓のように、これから、きれいに色づき、野球で花を咲かせたいです。活躍する姿を見せることが、お母さんへの恩返し。少しでも楽をさせて、親孝行ができればと思っています。

(2019年5月13日、ニッカンスポーツ・コム掲載)