栄養価高く腹持ち良い玄米

玄米とは、もみ殻を取った後の段階で、ぬかや胚芽が付いたままの状態。味重視でそれらを取ったものが白米だが、「栄養素を捨てていてもったいない」と話す。比較すると、カロリーはほぼ同等にもかかわらず、ミネラルは数倍、ビタミンは2~12倍、食物繊維は6倍も玄米の方が多い。「これら副栄養素をしっかり取れば、カロリーは関係ない」と言い切った。

腹持ちも良く「1日2食で良い」という。そして朝食を抜くことを提案する。

結わえる本店の看板娘の田沢咲絵さん(撮影・三須一紀)
結わえる本店の看板娘の田沢咲絵さん(撮影・三須一紀)

荻野氏 人類を含めた動物は昔からずっと飢餓との闘いでした。そのため人間は飽食に慣れていなくて、空腹の方が慣れている。今の時代は「食べすぎ」で、胃腸に負担を掛けすぎていて、消化・吸収・排出に手いっぱいとなり、修復・新陳代謝が後回しにされています。まさに「胃腸のブラック企業」であり「胃腸の働き方改革」が必要です。1日12時間ほど休めるのが良い。すると一番楽なのが、朝食を抜くことです。ただ、子どもは朝食は食べた方がいい。あくまでも大人の話です

その上で「基本食」「快楽食」のメリハリを提案する。基本食は「玄米6:野菜3:肉魚1」、快楽食とは飲酒、スイーツ、ラーメンなどの、おいしく幸福感をもたらしてくれるが、体には負担をかけるものを指すという。荻野氏によれば基本食を7割、快楽食を3割とすれば十分な副栄養素を摂取でき、老廃物が除去できる。

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