4年に1度のパンパシフィック選手権が9日、東京辰巳国際水泳場で開幕する。米国、オーストラリアなど強豪国と争う大会は、02年横浜大会以来16年ぶりの自国開催となった。今大会から国別対抗戦の要素も加わり、2年後の東京オリンピック(五輪)へ「競泳ニッポン」の試金石となる。

競泳日本代表パンパシフィック選手権壮行会に出席した瀬戸大也(2018年8月4日)
競泳日本代表パンパシフィック選手権壮行会に出席した瀬戸大也(2018年8月4日)

 男子400メートル個人メドレーの瀬戸大也(24=ANA)の家族一丸での戦いが始まる。瀬戸は、昨年5月に元飛び込み選手の優佳夫人と結婚。今年6月には第1子の長女、優羽(ゆわ)ちゃんが生まれた。独身で銅メダルを獲得した16年リオデジャネイロ五輪とは違う感覚を抱いている。「子どもが生まれて、落ち着いて、競技生活を送れている。優佳も一緒になって、家族で戦ってくれている」。

 昨年11月から妊娠中の優佳夫人は「味の素」の勉強会を受けた。肉の選び方、脂質の落とし方からフルーツの切り方まで。座学、調理実習など1回1時間の講座を合計3回。あらためて勉強した。これまで自分の感覚で入れていた油、しょうゆの量も量って調節。練習期、調整期、レース期とその時々に合わせた食事メニューもみっちり学んだ。

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