古豪小倉が絶好調だ。高校野球北福岡大会1回戦では中間に12-2(5回コールド)、2回戦は北筑に10-3(7回コールド)と、いずれもコールド勝利で波に乗っている。

中間をコールドで破った小倉ナインは校歌を歌い終え笑顔を見せる(撮影・梅根麻紀)

 夏の甲子園メモリアル100回大会で、1956年以来62年ぶり出場の期待が高まる中、エース河浦圭佑(3年)が自信に満ちあふれた顔で言い切った。「最後の大会なので、楽しみという気持ちしかない! 今までやってきたことを全部出したら結果はおのずとついてくる。楽しむことしか考えてないッス!」。

 河浦は最速147キロの速球を持ち、プロ野球の複数球団が注目する豪腕だ。「四死球をなくし、自分のテンポで三振を取りたい。真っ直ぐのキレがあったら空振り三振が取れるので、打者を威圧する投球をしたい」。前だけを見つめ、完全燃焼の夏を誓った。

1回戦の中間戦で先発した小倉の河浦圭佑は5回を投げ2失点と好投(撮影・梅根麻紀)

 東大野球部で活躍する岡俊希(2年)を輩出するなど、文武両道で知られる小倉野球部。1947、48年の夏の甲子園2連覇を筆頭に、甲子園出場は春夏合わせて計21回。県内でダントツの出場回数を誇る名門校だ。

 牧村浩二監督(61)は「自主性」を重んじた指導を行っているため、身体づくりに関しても口うるさく言わない。それでも体格のいい選手がそろっているのは、選手自身が考えて食事をしているからだ。「家庭環境や事情も違いますので、チームで強制して食トレや体重測定を行うことはしていません。そんな中、選手たちは自分で考え、工夫しているようですよ。冬を越えた後、体が大きくなっているのが見て分かりました」と目を細めた。

次のページ快進撃を支える食の工夫とは?