餅は、アスリート食としても優秀な食材です。消化や吸収が早くてエネルギーになりやすく、少ない量でも栄養価が高いので、試合前の食事や持久力が必要なスポーツに適しています。

 白米と比較すると、100gあたりのエネルギーは白米168kcalに対して、餅は235kcalと1.4倍。タンパク質も白米2.5gに対し4.2gと1.68倍もあります。

バスケットボール女子日本代表の栗原三佳
バスケットボール女子日本代表の栗原三佳

 リオデジャネイロ五輪に出場するバスケットボール女子日本代表で、3点シュートを得意とし、チーム躍進のカギを握る栗原三佳(27=トヨタ自動車)の好物は「餅」だそうです。幼少期から大好物で「いつも砂糖としょうゆにつけて食べます」。

 これまで海外遠征時には代表スタッフに要望し、餅を用意してもらっていましたが、5月14日の誕生日にはチームメートからホームベーカリーを贈られました。「機械は持って行けないけれど、これからは自分でつくって(餅を)持って行ける」とリオ五輪に向けて、モチベーションも高まっています。

 シドニー五輪女子マラソン金メダルの高橋尚子さんも、レース直前に注入した「餅パワー」。餅は正月の食材ではありません。一年通して、うまく取り入れたいものですね。