夏休みは成長の時!
夏休みをどのように過ごすかがとても大切!
先生やコーチからそのようなことを言われ、選手たちは「今年の夏休みは○○を頑張る!」といった目標を立てて、練習や試合に臨んでいることと思います。
私が関わっている女子サッカーの小中学生のクラブチーム「藤枝順心サッカークラブジュニアユース」でも、選手それぞれが夏休みの目標を書き出しました。
「毎日、200ml以上の牛乳を飲む」
「ご飯の量を少しずつ増やしていく」
自分で実行できる「行動計画」として、サッカーに加えて「食べる・飲む」に関する目標も考えました。
給食のない日は牛乳を飲まなくなる
日本栄養士会が掲げる栄養週間(8月1日~7日)において、管理栄養士・栄養士が栄養指導する「栄養ワンダー」の今年のテーマは「間食のすすめ」と「土日ミルク」です。学校が休みで給食のない日は、牛乳を飲まない人の割合がとても多く、それに伴って成長期の子どもたちのカルシウム不足が問題になっています。
カルシウムの働きは次のようなものがあります。
・骨や歯を強くする
・唾液や胃液などの分泌をうながす
・筋肉を動かす
・ホルモンの分泌をうながす
・脳の指令をスムーズに伝える
・出血時の血液がかたまる
成長期のスポーツ選手にとって大切な働きがあることがわかりますね。乳アレルギーなどがない限り、夏休みも毎日牛乳を飲んでカルシウムを補給してもらいたいものです。それらのことを藤枝順心サッカークラブジュニアユースの選手たちにも伝え、リーフレットの内容をみんなで声を出して読み、理解し合いました。
苦手な牛乳を少しずつでも取り入れる方法
しかし、チームの中には牛乳が苦手だという選手が小学生、中学生ともに何人もいました。練習後、日本栄養士会から提供された牛乳をみんなで飲もうとしたところ、「そのままでは飲めない」と言うのです。
絶対に嫌なものを無理に飲む必要はありませんが、ココアなどで味をつければ飲めるのなら、まずは味を加えて少しでも飲めるようにしていきましょう。少しずつ味を薄くしていきながら、牛乳だけで飲めるようにしていくと良いですよ。
また、牛乳が苦手でも「ヨーグルトやチーズなど他の乳製品なら食べられる」という選手もいたので、料理に牛乳を使うこともおすすめしました。逆に牛乳が大好きなあまり、飲み過ぎてエネルギー過多になっている選手もいました。栄養サポートは個人個人を対象にする必要があるので、改めて管理栄養士やスポーツ栄養士が関わることが大切だと感じています。
今回は、牛乳が苦手な人にも好評の「小松菜のミルクスープ・みそ風味」を紹介します。小松菜、ブナシメジ、タマネギ、トウモロコシを使ったお野菜たっぷりのスープです。オクラやナスなど、他の夏野菜を入れても良いでしょう。
脂質を控えたい人はベーコンを使わず、コンソメでうま味をプラスしてもOKです。牛乳が苦手でない場合は水を減らして牛乳を増やすなど、お好みで調整してみてください。