毎朝同じ時間に、栄養バランスの整った朝ごはんを食べてエネルギーを十分にとることで、生活リズムが整います。体温を上昇させて午前中の活力にするためにも、朝ごはんは欠かせません。

しかし、練習や塾などで帰宅が遅くなり、夕食時間が寝る直前になってしまうケースもあるでしょう。朝は食欲がない、起床時間が遅くて食べる時間がない、という話もよく耳にします。

気温が下がってくると、ますます起きるのがつらくなり、なかなか体が温められなくなってきます。そんなときは、定食スタイルの献立よりも、丼ものや汁物を活用した朝食がおすすめです。

ご飯(主食)におかず(主菜)がのっている丼ものは食器の数が減るため、調理する方も片付けや準備に時間がかかりません。中でもあんかけ丼は、片栗粉のとろみで冷めにくく、水分も多いため、体を温めながら水分を補給できますし、時間がないときでもとろみのおかげで食べやすくなります。

今回紹介する「卵とカニカマのあんかけ丼」も、とろっと食べやすい一品です。冷凍小松菜を使用しているので、忙しい朝も短時間で作ることができます。丼のご飯は白米でもいいですが、雑穀米や豆ごはん、もち米をつかったおこわなどにすると、エネルギーとビタミン類が強化できます。

丼は様々な具材で作ることができます。火を使わずに準備できるサケフレークやシラス、キムチ、卵、納豆などと、冷凍ホウレン草やブロッコリーなどの緑黄色野菜をそろえておくと、かけるだけ、温めるだけでバランスのよい食事が用意できます。

これなら、ジュニア選手も自分で用意することもできますね。さらに汁物や牛乳・乳製品をつけると、よりバランスも整うでしょう。

管理栄養士・田澤梓