汗をかく季節になってきました。水分と一緒に、アスリートにより補給を意識してもらいたいもの、それはミネラルです。ミネラルの中でも、特にマグネシウムの補給が大切です。

足りないとパフォーマンスに影響

マグネシウムは600種類以上の酵素反応に関わっています。体内にタンパク質があってもマグネシウムがなければ、うまく利用できないということになります。また、エネルギーを産生するミトコンドリアにとっても必要で、不足するとエネルギー産生がうまくいかず、運動のパフォーマンスに影響が及びます。

マグネシウムは、60~65%が骨と歯に、そのほかは脳、心臓、筋肉に含まれます。不足すると、脳卒中、偏頭痛、不整脈、高血圧、心疾患を引き起こしやすく、筋肉に関しては、こむら返りやけいれん、肉離れが起こりやすくなります。生体内のミネラル量としても、鉄の5g、亜鉛の2gに比べ、マグネシウムは25gとかなり多く使われており、維持しなければなりません。

2015年の日本人のマグネシウム摂取量は、1日250mgですが、できれば350~500mgは摂ってもらいたいもの。運動で汗を大量にかく場合は、さらに多くの量が必要になります。こむら返り(足つり)が起こる人は、マグネシウムが足りてないと思い、より多く摂るように意識していきましょう。

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