アスリートが良いコンディションを維持するために必要な栄養素には、食物繊維やビタミンDなどがありますが、食品としては麹(こうじ)も意識してとりいれるといいでしょう。

 「麹」と聞くと、少し前にとてもはやった米麹などを思い浮かべる方がいるかもしれません。肉をつけておくと柔らかくなる、甘味が増すということで使っている方も多いでしょう。

 しかし、特別に麹を購入しなくても、同じような効果を得られるものがキッチンにあります。それは、みそやみりん、酒などです。

 そもそもこれらの調味料は同じ発酵食品。例えば、米を蒸したものに麹菌をつけることで米麹となり、それがみそなどの原料となっています。

豚とキノコのみそ漬け包み焼き。みそで肉が柔らかくなります
豚とキノコのみそ漬け包み焼き。みそで肉が柔らかくなります

 今回紹介する「豚とキノコのみそ漬け包み焼き」は、肉をみそにつけることで肉を柔らかくし、みそ自体のうま味成分と、麹によって甘味をアップさせています。キノコを多く使っているため、この時期のコンディションに有効な栄養素がとれます。また、豚肉で疲労回復や身体強化もできます。

 食物繊維を多くとりたい場合はキノコの量を増やして構いませんが、その場合は小さく切るとかさが減りやすく、食べやすくなります。ぜひお試しください。