年々暑さが増している夏。気象庁の3カ月予報では、今年の7、8月は全ての地域で平年より気温が高いとされています。暑い中でスポーツをする子どもたちの保護者としては、熱中症への心配が募りますね。
「体温調節機能」の異常から熱中症に
そもそも熱中症は、どのようにして引き起こされるのでしょうか。
通常人間は、汗をかいたり、皮膚表面から熱を逃がしたりして体温を一定に保っています。しかし、いくつかの要因によってこの「体温調節機能」がうまく働かなくなると、体の中に熱がこもって不具合を引き起こし、熱中症になってしまいます。
要因には「環境」「からだ」「行動」が関係しています。
●環境・・・気温や湿度、風など
●からだ・・・年齢(高齢者、乳幼児)、脱水、体調不良など
●行動・・・激しい運動や暑い中での屋外作業など
さらに子どもは、以下の3つの理由から、より熱中症になりやすいと言われます。
1.体温が上がりやすい
体重に対して大人よりも体の表面積が大きいことで、熱を吸収しやすい
2.汗をかく能力が未発達
汗腺の数は大人も子どもも変わらないが、未発達のため汗がうまくかけない
3.地面からの照り返し(輻射熱)の影響を受けやすい
暑さ指数(WBGT)で比較すると、大人より平均0.1~0.3℃高くなる
以上のことからも、スポーツする子どもたちの熱中症予防には十分な対策が必要だということがわかります。
こまめな水分補給とクーリングで熱中症予防
熱中症予防には、日々暑さ指数(WBGT)を確認するとともに、こまめな水分補給と、体温が上がりすぎないように工夫して「なる前に防ぐ」ことが重要です。
大量に汗をかいた時の水分補給には、塩分が含まれたスポーツドリンクなど、ナトリウム(塩分)の摂取が望ましいと言われています。これには体液のバランスが関わっています。体液には塩分などのミネラルが含まれているため、汗をかいたときに塩分を含まない水分をとると、一時的にのどの渇きは収まるものの、体液は薄まってしまいます。体は適正な体液濃度に戻すために水分を排出し、結果的に水分不足に陥って熱中症リスクが高まってしまうのです。
適切な水分と塩分、そして体を効率よく冷やすアイテムとして、近年注目されているのが「アイススラリー」です。「アイススラリー」とは、微細な氷の粒と液体が混ざったシャーベット状の飲み物のこと。汗で失われた水分と塩分を補いながら、体を内側から効率よくクールダウンしてくれます。
みんなの熱中症対策、座談会で聞きました
今回アスレシピでは、大正製薬でアイススラリーの開発に携わった商品開発部の山本雅さんをお招きし、小学生から大学生までのスポーツを頑張るお子さんの保護者が熱中症対策とアイススラリーについて話を聞きました。
●ご参加いただいた保護者の皆さん(写真左から)
東京都・高比良貴子さん(中1、高3男子・野球)
東京都・青木裕美子さん(小6女子、中3男子・野球)
千葉県・丸塚淳さん(大1男子・野球)
神奈川県・吉田美知子さん(高2男子・ラグビー)
千葉県・飯塚麻美さん(中1男子・サッカー、テコンドー)
神奈川県・中森加代さん(小4、高1、大学生以上・男女・ラグビー)
参加したのは、ラグビーやサッカー、野球など、主に屋外でのスポーツ活動が中心のお子さんを持つ保護者の方々です。普段の熱中症対策を聞くと、スポーツドリンクの摂取はもちろん、梅干しやクエン酸などを取り入れているという声が聞かれました。
しかしながら「アイススラリー」については、何度か購入したことがあるものの、日常的に取り入れている方はいませんでした。
大正製薬「リポビタンアイススラリーSports」は、「飲める氷」として、素早く冷たさを感じることができるとともに、塩分も1パック(120g)あたり0.14g含まれています。この数値は、全国清涼飲料連合会の「熱中症対策」表示ガイドラインとして定められている「ナトリウム濃度として、少なくとも、飲料100mlあたり40~80mg(食塩相当量として0.1~0.2g)含有する」に該当しています。
味はハニーレモン風味とりんご風味の2種類。食物繊維非配合なので、体質的におなかが緩くなりやすいお子さんでも安心です。
事前に冷凍庫で4時間以上凍らせておき、飲む15~20分前に常温に出し、柔らかくなるまでしっかりもみほぐしてから押し出して飲みます。かき氷やアイスクリームのように口の中で溶かすのではなく、素早く飲み込むことができるため、冷たさを実感していただけます。
試食した感想は?さまざまな質問も
この日はあらかじめ準備しておいたアイススラリーを試食していただきました。これまで購入したことがあった方も、自身が食べるのは初めてとのことで、全員が初体験。おいしさに驚く声とともに、数々の質問も飛び出しました。
中森さん うちは子ども3人がラグビーをしています。アイススラリーは昨年何度か買い、練習前に飲ませたことがありました。リポビタンというと「1日1本」のようなイメージがあるのですが、本数に制限はありますか?
山本さん アイススラリーは食品ですので、栄養ドリンクのような制限はありません。ビタミン類はすべて水溶性なので余分は排出されますし、カフェインも含まれていないので、お子さんにも安心してお飲みいただけます。
中森さん それを聞いて安心しました。熱中症予防のために、効率の良い飲み方はありますか?
山本さん 基本的にはいつでも飲んでいただけます。今までにない使い方として、熱中症になる「前」もおすすめなので、練習前や練習中の休憩時などに飲んでいただくのが良いと思います。
飯塚さん りんご味をいただいたのですが、とてもおいしかったです。これまでは商品を知らなくて、今回こんなに効率よく体を冷やせて、熱中症予防によるパフォーマンス維持にもつながると知り、サッカーをする子どもに早く飲ませたいと思いました。
山本さん サッカーですと、暑い中での練習になると思いますので、途中途中で飲んでいただけるといいと思います。お子さんは暑さに体が慣れていると思いますが、応援する保護者の方にもぜひご活用いただきたいと思っています。
スポーツ時以外にも幅広く活用できそう
吉田さん 子どもが3人ラグビーをしています。私も今回初めてアイススラリーを知ったのですが、夏に菅平に行くので、近隣のお店で取り扱っているかどうか調べてみたいと思います。
あと、私自身は週に一度貸し農園で農作業をしているのですが、その時にもいいなと思いました。パッケージに「スポーツ」とあるけれど、スポーツをする人に限らず、万人に知ってもらえるといいかなと思います。
山本さん 開発の出発点がスポーツだったことから、商品名に「スポーツ」と入っていますが、中身はどなたにでも飲んでいただける商品です。今後はより幅広い方々に知っていただけるよう、働きかけていきたいと思っています。
丸塚さん うちは野球をしているのですが、他社製品が発売されたときに何度か使ってみたことがありました。でも、凍らせて持たせても飲むときには溶けてしまっていて、うまく活用できなかったためやめてしまった経緯があります。
飲み物は5~15℃くらいが吸収しやすいと聞いたことがあるので、持たせる飲み物には氷をあまり入れないようにしていたのですが、冷たすぎると吸収が良くないなどの心配はないでしょうか?
山本さん 温度によって吸収率が変わるのは確かですが、ここ数年は気温が上がっていることもあり、体を冷やすことが大事になってきています。一時的に暑さを改善するアイテムとして、うまく取り入れていただければと思います。
高比良さん 中1と高3の息子が野球をしています。うちでは1カ月くらい前からこちらの商品を使い始めて、子どもたちは飲んでいるのですが、私は今日初めていただきました。うちの子どもたちはりんご味を気に入っていて、手のひらや体を冷やすのにも使っているようです。
クエン酸や代謝に必要なビタミン配合、容量も魅力
青木さん 我が家は中3の息子が硬式野球、小6の娘が軟式野球をしています。二人とも飲み物は冷たいと飲みにくいと言うのですが、たまに差し入れでアイスをいただくと普通に食べているので、アイススラリーなら抵抗なく取り入れられるかなと思いました。
私は夏場、クエン酸が多いものを選ぶようにしているのですが、リポビタンアイススラリーにはクエン酸が多く配合されているので、熱中症予防や食後のエネルギー変換にも良いと思いました。食物繊維が不配合というところも、消化にかかる負担が少ないので良いと思います。
山本さん リポビタンのトレードマークは「歯車」を象っているのですが、これはエネルギー代謝のクエン酸回路をイメージしています。アイススラリーは食品ですが、リポビタンブランド全てに共通してクエン酸やビタミンB群を配合しているのが特徴になります。
中森さん 他社製品と比べ、「リポビタンアイススラリー」は量が多いのも魅力的です。
一度溶けても再冷凍できる
山本さん 「リポビタンアイススラリー」はリキャップ式のため、飲んでいる途中で一度止めて、もう一度飲みたいという時にキャップは役立ちます。
青木さん 凍らせたアイススラリーを保冷剤と一緒に持たせた場合、どのくらい冷凍状態をキープできますか?
山本さん 一般的な保冷剤で1~2時間、高性能の保冷剤で2~4時間だと思います。ただし、一度溶けてしまっても、口さえつけていなければ再冷凍しても品質は保たれますので、安心してご利用ください。
吉田さん これまで商品を知る機会がなかったので、早く知りたかったです。菅平のコンビニエンスストアでも取り扱って欲しいです!
丸塚さん これまで何となくのイメージから栄養ドリンク系はあまり飲ませないようにしてきましたが、今回お話を聞いて認識が変わりました。子どもにも伝えようと思います。
今年もまだまだ暑さが続きます。アイススラリーなどのアイテムを上手に活用しながら熱中症を予防し、元気にスポーツを楽しんでもらいたいですね。
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