朝晩の気温が下がり、鍋が恋しい季節になりました。そんな冬の食卓に彩りを添えるのが「ぽん酢」。アスレシピでは、高知にある小さな「ゆずの村」がこだわり抜いてつくったぽん酢を紹介します。

高知県東部、徳島との県境に接し、標高1000m級の山に囲まれた馬路村
高知県東部、徳島との県境に接し、標高1000m級の山に囲まれた馬路村

「ゆず」の舞台は、四国にある「馬路村(うまじむら)」―。高知県の東部、徳島との県境に接し、周囲を標高1000m級の山で隔たれた場所に人口約800人の馬路村はあります。市街地からは遠く離れており、村内には国道や鉄道はおろか、コンビニもなし。高知市まで車で2時間弱かかる、県内で2番目に人口の少ない市町村です。

馬路村の「ゆず村」としての始まりは昭和30年代のこと。以前は、豊富な雨量と温暖な気候が杉の生育に適しており、林業がさかんでしたが、価格低迷や国有林野事業の経営合理化に伴い、村の林業が行き詰まりを見せ始める中、新しい産業づくりを目指し、ゆずの栽培がスタートしました。

馬路村のゆず
馬路村のゆず

原料の質にも徹底的にこだわり、馬路村農協に出荷するすべての農家は、「化学系の肥料を使用しない」「化学系の農薬を使用しない」「除草剤も使用しない」を実践。ゆずへのこだわりはそのままぽん酢へのこだわりになり、昭和61年に、現在も主力商品の「ぽん酢しょうゆ ゆずの村」が誕生しました。

ゆず製品づくりは畑からはじまり、11月になり七分ほどに黄色く着色したものが最高の香りとされています。「ぽん酢しょうゆ」のまろやかなカツオだしとゆずの絶妙なバランスは「どんな料理にでもあう」と34年間多くのファンを魅了してきました。

写真左から「朝日出山ぽん酢しょうゆ」「のーがえいゆずかつおぽん酢」「1000人の村ぽん酢しょうゆ」「ゆずの村ぽん酢しょうゆ」
写真左から「朝日出山ぽん酢しょうゆ」「のーがえいゆずかつおぽん酢」「1000人の村ぽん酢しょうゆ」「ゆずの村ぽん酢しょうゆ」

馬路村農協のぽん酢は、現在では4種類を販売しています。

「ゆずの村ぽん酢しょうゆ(500ml、620円)」は味のバランスが良い馬路村の定番ぽん酢で、どんな料理にも使える万能タイプ。定番は水炊きですが、サラダや天ぷら、ギョーザのタレなどにもお使いいただけます。

定番の「ゆずの村ぽん酢しょうゆ」は、水炊きだけでなく、サラダや天ぷら、ギョーザのタレなどにも
定番の「ゆずの村ぽん酢しょうゆ」は、水炊きだけでなく、サラダや天ぷら、ギョーザのタレなどにも

「1000人の村ぽん酢しょうゆ(500ml、750円)」はとにかくゆずがたっぷりで、ゆず好きの方にオススメ。「ゆずの村ぽん酢しょうゆ」の2倍のゆずが入っており、化学調味料を使わず、だしの取り方にもこだわっています。ぜいたくな味わいで、薄まりにくいので、鍋の最後のおつゆまでおいしく味わっていただけます。

「のーがえいゆずかつおぽん酢(360ml、520円)」はだしがたっぷりで、ゆずが控えめなので、ゆずが得意でない人やお子様にもオススメ。夏にはそうめんつゆとしても人気のまろやかなぽん酢です。

「朝日出山ぽん酢しょうゆ(360ml、690円)」は有機ゆず果汁のみを使用した減塩ぽん酢です。馬路村は農家全員が有機に準じた栽培をしていますが、その中でも認定をとった十数人の農家さんのゆずだけを使ったのがこのぽん酢。「ゆずの村ぽん酢しょうゆ」より30%減塩になっており、健康に気をつかっている方にも喜ばれています。

こだわりの4種類のぽん酢―。まずは試してみたい、という方は90mlのお試しサイズが4本セットになった「ぽん酢4種類セット(1000円)」も用意されています。鍋を囲み、すてきな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

◆商品の詳細は=https://www.yuzu.or.jp/から。