順天堂大学女性スポーツ研究センターが7日、「女性リーダー・コーチアカデミー2021」をオンラインで開催した。同アカデミーは日本から世界に羽ばたくトップコーチを目指す女性のために、科学的研究に基づいたコーチ教育・トレーニングを提供。プログラムには、選手とともに頂点を目指す女性リーダー・コーチに欠かせない視点が盛り込まれている。9日までの3日間行われ、7回目の今年は、31人の受講者が参加した。

女性アスリートの三主徴

「女性アスリートのコンディショニング」の講義を行った鯉川なつえ副センター長は「女性アスリートの三主徴(Female Athlete Triad:以下FAT)」について説明した。FATとは、「利用可能エネルギー不足(摂食障害の有無に関係なく)」を起点として「視床下部性無月経」や「骨粗しょう症」が起こるという、女性アスリートが陥りやすい3つの健康障害のことである。

エネルギー不足を疑うサイン

FATに陥る前にエネルギー不足に気づくのは難しいが、女性アスリートの様子を観察し、サインを見逃さないことが大事である。鯉川副センター長は「いつもより元気がなかったり、目がうつろだったりしたときに、『どうしたの? ちゃんとご飯食べてる?』と声かけをするだけでも、エネルギー不足に気づくきっかけになるのでは」と話した。

コーチの役割

コーチの役割は、FATに関する正しい知識を学び、情報を収集し、アスリートにも教育と情報を提供することだという。もしアスリートがFATと思われる症状がみられたら「適切な治療をしてくれる専門家を探してください。また他のコーチにも相談するなど、女性コーチ同士でのネットワークを構築してほしい」と訴えた。