アスレシピは24日、東京・豊島区の立教池袋中学で野球部1、2年生と保護者を対象に、スポーツ栄養セミナー「出張アスレシピ」を開催した。コロナ禍ではあるが、感染症対策をしっかり行った上で対面セミナーを実施した。
セミナーには選手と保護者合わせて43人が参加。「野球選手の食事戦略」として、成長期の中学生が野球に取り組む上で必要な食事の量や栄養バランス、食事や補食を摂るタイミングなどについて、管理栄養士の田澤梓さんから講義を受けた。
事前に寄せられた数々の質問に答える形で内容を構築。講義は約1時間10分にも及んだが、何をどのくらい食べれば必要なタンパク質量を摂取できるのかといった説明、データに基づいた解説、野球強豪校の食事写真や献立が提示されるなどの興味深い内容に親子で聞き入っていた。その後の質疑応答でも活発に質問が寄せられた。
また田澤さんは「食事の準備は保護者任せにするのではなく、できることは自分でやろう」と呼びかけた。起床時排尿後の体重測定の毎日の計測、食べるご飯量の計量、食べる時の姿勢などについて指摘すると選手たちもハッとしたような表情を見せていた。
参加した選手からは「理想の体型にどうしたらなれるのか、理解できた」「試合前に下痢していた理由が、大量にお寿司を食べていたからだということが分かった」といった感想が寄せられた。保護者も「親子で栄養を考えるいいきっかけになった」「これまでタンパク質ばかり意識していたが、炭水化物も必要だということを知った」と食事に関する意識が高まったようだった。