順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科女性スポーツ研究センターはこのたび、成長期の女子アスリートの体作りをサポートする無料アプリ「スラリマッスル」を27日にリリースすると発表した(iOS、アンドロイド端末対応)。

会見に臨んだ(左から)女性スポーツ研究センターの鯉川なつえ副センター長、西別府病院スポーツ医学センターの松田貴雄センター長、女性スポーツ研究センターの小笠原悦子センター長

これまで日本では、アスリートのコンディション管理を体重や体脂肪率で見ることが多かったが、このアプリは「除脂肪体重(LBM=Lean Body Mass)」を指標としている。除脂肪体重とは、体脂肪を除いた筋肉・骨・内臓や水分などの総重量のこと。アプリを開発した西別府病院スポーツ医学センターの松田貴雄センター長らの最近の研究で、成長期の身長の伸びと除脂肪体重の増加が相関することが明らかになり、このアプリの指標に定めた。

成長期の女子アスリートは、「生きるため・生活するためのエネルギー」「発育・発達のためのエネルギー」に加え、「運動で使うエネルギー」が必要だ。しかし、過度な運動によって大量のエネルギーを消費すると、自分では気付かないうちに「発育・発達のためのエネルギー」が不足し、低身長、貧血、無月経、疲労骨折などの健康問題が生じやすくなる。

これらを防ぐには、身長の伸びに応じて除脂肪体重が増えているかを日々確認し、身長が急激に伸びる「成長スパート」を見逃さないようにすることが大切だ。

「スラリマッスル」の特徴は以下の通り。

(1)到達予測身長が分かる

両親の情報を入力することで「到達予測身長」や、そこに達するために必要となるLBM(必須LBM)を知ることができる。

(2)除脂肪体重や必要エネルギー量を表示

身長と体重、体脂肪率を入力することで、日々の除脂肪体重と1日に必要なエネルギー量が分かる。除脂肪体重の増減に対して補う必要があるエネルギー量は、おにぎりに換算して分かりやすく表示。1年間の身長の伸び幅、除脂肪体重の増え幅を表す成長率グラフで、成長スパートもチェックできる。データは12年間分が一画面でグラフ表示できる。過去データは、身長などは入力可能。

(3)男子も、成人アスリートも活用できる

このアプリは、女子だけでなく、男子アスリートも使える仕様になっている。また、アスリート個人に応じた摂取エネルギー量を知ることができるため、身長の伸びが止まった成人アスリートも、自身のコンディション管理として役立てることができる。

【アスレシピ編集部・飯田みさ代】