「冬本番に向けて、もっとスープジャーを活用したい!」。アスレシピ編集部のM2が、魔法瓶メーカーのサーモスが開催した「スープジャーで冬のあったかお弁当教室」に参加してきました。

講師は料理家・弁当コンサルタントの野上優佳子さん。お弁当作りに関する悩みの解決方法や、実際にスープジャーを活用したお弁当作りを行いました。

実演調理で野菜の切り方について説明する野上さん
実演調理で野菜の切り方について説明する野上さん

この日の参加者は24人で、日頃からお弁当を作っているお母さん世代が大半。やはりお弁当作りに不安を抱えているお母さんも少なくありませんでした。

野上さんは開口一番に「お弁当って、実はお悩み解決ツールなんです。私自身がお弁当を作るのは、面倒くささからの回避なんです」と話しました。

「面倒なお弁当作りが、実はお悩み解決ってどういうこと?!」と思った編集部M2ですが、野上さんは続けて「例えば、昼食のために外へ出て、店を探す、メニューを選ぶなどの時間がもったいない。値段のわりに料理の味やボリュームにがっかりすることもある。そんなストレスがお弁当によって一挙に解消されるんです」と話し、なるほど、確かにその時間はもったいないと納得しました。

お弁当作りが一段と楽チンに

スープジャーを使えば、お弁当作りに面倒な「献立を考える」「料理する」「盛りつける」「片付ける」の全行程が短縮され、ジャーの保温効果で調理時間も短縮できます。

サーモス真空断熱スープジャーのラインナップ。パーツは全て外せてすみずみまで洗え、食洗機の使用も可
サーモス真空断熱スープジャーのラインナップ。パーツは全て外せてすみずみまで洗え、食洗機の使用も可

今回は「サケ缶の石狩鍋風スープ」を実際に調理しました。あらかじめ、スープジャーに湯を入れて予熱しておくのがポイント。この作業を怠ると、5時間後の保温温度が約10度低くなってしまいます。

各テーブルをまわり参加者に調理の仕方をアドバイスする野上さん
各テーブルをまわり参加者に調理の仕方をアドバイスする野上さん

調理の工程としては、鍋に水とサケ缶、一口大に切った大根を入れて火にかけ、沸騰したら、食べやすい大きさに切ったキャベツ、ネギ、豆腐、シイタケを入れてみそを溶く。沸騰直前に火を止め、熱々のうちに予熱したスープジャーへ移し入れ、すぐに蓋をする。調理時間は10分とかかりません。

スープジャーはステンレス製魔法瓶構造で高い保温力があるので、低温でコトコト調理するのと同じように、時間が経つほどに具材に味が染み込みます。

野上さんは「大根やニンジンなどの野菜は、皮をむかずにそのまま入れても柔らかくなりますし、そのほうが栄養も摂れます。多少シワシワになったり黒ずんできてしまった野菜も十分食べられますよ」と生ゴミを減らすコツにも言及しました。

身近にできるフードロス対策にも

スープジャーでほったらかし調理している間、身近にできるフードロス対策について、フードサルベージ代表理事の平井巧さんと野上さんのトークセッションが行われました。平井さんは、家庭に残った乾物や缶詰など、残った食材で料理を作るサルベージパーティーを開くなど、フードロスの解決に取り組んでいます。

簡単なグループワークもあり、食材が描かれた5枚のカードを組み合わせて、レシピを考えました。編集部M2のグループに配られたカードは、シシャモ、ニンジン、キャベツ、ホールトマト缶、サケで、普段だったら一緒に調理しないであろう食材も。しかし、ほかの参加者と話していると、不思議と色々なアイデアが生まれてくるものなんですね。

グループワークで配られたカード
グループワークで配られたカード

「冷蔵庫や保存棚にある食材で十分に料理が作れることを、再認識してもらえれば」と平井さん。野上さんも「白ワインがなくても、日本酒で代用、葉物類も同じ。これでいっか、という潔さが毎日の料理を楽にしてくれます」と話し、皆さんうなずいていました。

1時間ほど経ち、実食タイムに。スープジャーを開けたとたんに、湯気が上がり、スープも熱々のまま。大根も柔らかく味が染みこんでいました。見た目よりもボリュームたっぷりで、この1品でお腹いっぱい。主菜、副菜が同時にまかなえるので、これにおにぎりや乳製品などを足せば、子どもの部活弁当には十分な量ですね。

写真手前から左まわりに、鶏肉やゴボウ、レンコンなどが入った「和風ポトフ」、実際に調理した「サケ缶の石狩鍋風スープ」、ご飯にかけてもおいしい「白菜と豚肉の春雨うま煮」
写真手前から左まわりに、鶏肉やゴボウ、レンコンなどが入った「和風ポトフ」、実際に調理した「サケ缶の石狩鍋風スープ」、ご飯にかけてもおいしい「白菜と豚肉の春雨うま煮」

「盛りつけ、配膳が簡単だと、食べるのも簡単」という、作る側も食べる側も笑顔になれるスープジャー。「もっとフル活用しよう!」と気分も上がった編集部M2でした。【アスレシピ編集部】