アスレシピは29日、埼玉・淑徳与野高バトン部(チアダンス)でスポーツ栄養講座を開催した。高1、2年の選手28人と保護者が参加。「試合でパフォーマンスを最大限に発揮するために」のテーマの下、管理栄養士・石村智子さんの講義を受けた。
同部に対し、石村さんが講座を開くのは3度目。今年度は初開催のため、主食、主菜など6品を揃える「基本の食事の形」から、「骨を強くするために」「適正体重を保つために」「試合前の食事」「体組成の付け方」など、基本から実践的な内容まで盛り込んだ2時間となった。
チアダンスはチーム全体のシンクロ性、見た目の美しさも審査対象となるため、引き締まった体となるよう体重コントロールが重要。しかし、むやみに食べないといった誤ったやり方で体重を落とすのではなく、女性ホルモンとの関係を考慮しながら体を絞る方法を、石村さんは解説。選手からは「自分の減量法が間違っていたことに気付けた」「まずは体組成をしっかりつけていきたい」などの声が多数あった。
また、選手たちは20日に行われた全日本チアダンス選手権大会関東予選当日の朝食も提出し、石村さんから良い点、工夫するともっと良くなる点を指摘され、チームで共有。12月1日の全国大会ではノーミスの演技をするために、試合前の食事も一層意識して臨むつもりだ。
保護者からも「試合前日や当日は、エネルギー面だけでなく、消化の良い物を食べることが大切ということが分かった」といった感想が挙がっていた。
【アスレシピ編集部】