スポーツ栄養への意識が高まる中、公認スポーツ栄養士がプロデュースする「未来のトップアスリートのための体感型スポーツ栄養セミナー」(公益社団法人日本栄養士会主催)が全国各地で行われている。
同セミナーは3年目で、今年度は来年2月まで13都市14回の開催を予定。このたび都内で行われた回には、ジュニアアスリートの保護者や公認スポーツ栄養士を目指す管理栄養士ら247人が参加し、スポーツ栄養のプロたちの講義を熱心に聞いていた。
講義は4本立てで、鈴木志保子・神奈川県立保健福祉大教授をはじめ、実際にアスリートを指導、サポートする4人が、「食の基礎知識」「アスリートの食事」「試合前・中・後の食事」「熱中症の予防」のテーマをそれぞれ担当。お昼にはお弁当(アス弁)が提供され、講義で説明されたアスリートの食事やレシピ、献立の考え方を、実際に体感できるスタイルになっているのも特徴的だった。
鈴木教授は「昔は中学時代に成長のピークがあると考えられていたが、今は小学校高学年に来る子もいる。発育は個人差があるので、その子の成長のスパートを逃さないために日頃から身長、体重をチェックすることが必要。身長が伸びている時期はエネルギー不足にならないよう、しっかり食べさせること」と、今の時代に即した情報をキャッチし、実践することが大切だと話していた。