イオンリテールと日刊スポーツがコラボして共同開発した、ジュニアアスリート向けの弁当「アスリートめし」の第3弾「勝ちオムプレート」(498円=税別)が7月27日、発売された。管理栄養士の川端理香さんが監修した3カ月連続の企画で「心技体へのご褒美」をテーマに開発。子どもが大好きなオムライス、ハンバーグ、エビフライに加え、トマトチキンを盛った“ご褒美めし”だ。本州と四国のイオン、イオンスタイルの約380店で8月30日まで販売する。

勝ちオムプレートのポイント
① 子どもたちの「大好き」3種盛りでご褒美
② トマトチキンで夏バテ防止や紫外線疲労を予防
③ 卵、ひき肉、魚(エビ)、鶏肉の4種のタンパク質
④ ご飯とジャガイモからエネルギーを摂取
 

アスリートめし第3弾の勝ちオムプレート
アスリートめし第3弾の勝ちオムプレート
 

 練習や試合で継続的に力が発揮できますように-。勝ちオムプレートは、そんな願いを込め て作った。夏場の練習を頑張ったジュニアアスリートに向けて、オムライスとハンバーグ、エ ビフライの3種を盛り、子どもたちの「大好き」をプレートに詰め込んだ。

 夏バテや紫外線疲労を予防するために、トマトチキンを加えたことで、卵、ひき肉、魚(エビ)、鶏肉の4種のタンパク質が取れる。また、ご飯とトマトチキンのジャガイモからエネルギーを摂取。トマトチキンには、ブロッコリーやニンジンなどの緑黄色野菜が約50グラム入っており、免疫力をアップさせる。全体的に彩りも良く、まるで“アスリート版お子さまランチ”のようだ。

 川端さんは「食べ応え十分のバランス弁当です。全競技に適していて、食欲の落ちる時期に、好きなメニューでしっかり栄養が取れるようにしました。これなら残さず完食できます」と説明。マラソンやサッカーなど長距離を走る競技はご飯を増量し、レスリングなどの筋力トレーニングが多い競技は乳製品を加えるとより効果的という。

 さらに、汁物やサラダを追加して、塩分や水分補給の重要性を助言した。「夏の発汗量が多い時こそ、食事の際にみそ汁やお茶、スポーツドリンクを飲んだ方が良い。熱中症対策にもなり、ベストコンディションの維持にもつながります」。

 アスリートめしは、イオンリテールと日刊スポーツが共同開発した。昨年10月、両社の「ジュニアアスリートを応援したい」との考えが一致し、初コラボが実現。本紙で食育連載「勝ごはん」を執筆中の川端さんが監修した。第1弾は「スタミナとエネルギー」をテーマにした「勝ちうどん弁当」(6月1日〜28日)、第2弾は「体づくりと肉体強化」をテーマにした「勝ちDON」(6月29日〜7月26日)を販売した。

元サッカー日本代表前園氏が子供たちと試食

 ゾノが「勝ちオムプレート」を試食した。元サッカー日本代表の前園真聖氏(42)が7月17日、福島県いわき市で「親子サッカー教室」を開催した。

「親子サッカー教室」を開催する前園真聖氏
「親子サッカー教室」を開催する前園真聖氏

 同市の久保田新聞店と日刊スポーツ新聞社の共同企画イベントで、小学1〜3年生とその保護者26組52人が参加。前園氏は1時間半、ボールの蹴り方や止め方、パスなどのサッカーの基礎を指導した。特に、試合で最も多く使うパスの練習を反復。時折、参加者を集合させ気合を入れる場面もあった。「楽しく、メリハリを持ってやる。人の話を聞いて、見て学ぶことも大切。今からそういった考えすれば、もっと上手になる」と熱く語り、小学生も聞き入っていた。小3の蛭田拳司くんは「前園さんは教え方が上手。テレビで見る前園さんと違ってビックリしました」と話した。

 教室後、イオンいわき店の協力を得て、発売前の「勝ちオムプレート」が小学生らに振る舞われた。前園氏も一緒に試食して「運動後の疲れている時でも、子どもが大好きなものがこれだけ入っていれば完食できる。大満足だと思う」。前園氏は東京V時代に川端さんから栄養のアドバイスを受けていた。「僕が小さい頃は『とにかくいっぱい食べろ』で育ったけど、今のジュニアはこのお弁当を通して、目的にあった食事が出来る。正直、うらやましいです」。現役引退後は、タレント活動も多忙で不規則な生活が続く中、特に「栄養のバランス」を意識している。糖質控えめご飯や野菜を多めに取るなどして、体をコントロールしている。

 また、意外にも年間約300個のプリンを食べる“スイーツ男子”でもある。同弁当には「かんきつ系のゼリーやオレンジなどのフルーツと一緒に食べたい」と、前園流の食べ方を提案した。

前園真聖(まえぞの・まさきよ)

1973年(昭48)10月29日、鹿児島県生まれ。鹿児島実高を経て、92年に横浜フリューゲルス入団。96年アトランタ五輪では日本代表主将を務め、「マイアミの奇跡」と呼ばれるブラジルからの1−0の勝利に貢献。翌年V川崎(現東京V)に移籍し、ブラジルのサントスとゴイアスなどを経て01年に東京Vに復帰。05年、現役引退。09年、ビーチサッカーW杯に日本代表として出場。J1通算191試合出場34得点。日本代表として国際Aマッチ19試合4得点。170センチ。血液型O。

イオンリテール・デリカ開発部の黒沢秀敏さん

3商品にテーマを設けて、子どもたちに食の大切さを伝えることが出来たと思います。成長期の子どもこそ、考えて食べることが大切で、商品を通して少しでも理解してもらえたならうれしいです。従来の商品とは異なり、川端さんらと栄養素をもとに弁当開発をしました。特に、体づくりにおいて重要なタンパク質にこだわりました。エネルギーが増える分、野菜などを多めに入れ、バランスの良い商品を心掛けました。