スポーツ選手は焼き肉が大好きです。仲間たちと外食する時も、焼き肉店をよく利用するようです。今回は、外出先での焼き肉の食べ方、肉の選び方をアドバイスします。

まず、輸入肉と国産肉では、輸入肉の方が低脂質で高タンパクで、安価でもあります。国産にこだわらないなら、体脂肪ダウンには輸入肉がいいでしょう。

肉の部位によっても栄養素が違います。以下の表の数値を参考にし、目的別に合ったものを選ぶといいでしょう。

肉の部位別栄養比較(50gあたり)
肉の部位別栄養比較(50gあたり)

減量=高タンパク低脂質で低エネルギー。豚ヒレ、豚レバーなど。
疲労回復=糖質をエネルギーに換えるビタミンB1が多いもの。豚肉全般、牛ヒレなど。
めまい、スタミナアップ=貧血症状が出ているなら、鉄が豊富な赤身。牛ヒレ、豚レバーなど。
ケガ予防=カルシウムが豊富な鶏軟骨など。
ご褒美=大好きなものを好きなだけ。

タンパク質は強靭な筋肉を作り、カルシウムは神経調整、ビタミンB1は疲労回復、鉄はスタミナ切れやめまいを防ぎます。

また、肉だけでなく、アスリートの基本の食事を意識して、主菜、主食、副菜、汁物、乳製品、果物の6品を1食で揃えるようにしましょう。主菜はもちろん肉。主食はご飯のほか、クッパやビビンバもあるでしょう。

副菜には、サンチュやチョレギサラダなど。またニンジン、ピーマン、カボチャ、タマネギ、ナスなどを一緒に焼いて食べましょう。汁物にワカメスープを選ぶと海藻もとれますね。難しいのは乳製品と果物。お店にメニューがなければ帰宅途中にコンビニなどで購入したり、家にあるもので足したりするといいでしょう。

今回紹介するのは「フライパンでビビンバ!」。焼き肉の定番メニューは実は、自宅でも簡単に作れます。市販のナムルを使うともっと簡単。食が進む一品として、ご家庭の定番にしてみてください。

管理栄養士・山口美佐