夏の終わりから秋にかけては、髪の毛のパサつき、枝毛や切れ毛、抜け毛や退色が目立つ季節です。原因は、紫外線が与えるダメージの蓄積により、毛髪や頭皮が不健康な状態にあるからです。

肌のダメージは気付きやすいので、日焼け止めをぬったり、アームカバーや長袖を着たりとウェアの対策もしますが、髪の毛の傷みは自覚しにくいため、気付くのが遅くなります。また、自分では傷んでいる個所が見えにくいので、一層ダメージを受け続けてしまう傾向にあります。

紫外線は3月頃から強くなり始め、5~8月が最も強く、1日の中では10~14時頃が最も強いとされています。紫外線によるダメージに加えて、夏バテなどで栄養バランスが崩れていると、毛髪まで栄養が行き渡らず、よりダメージが強く出てしまう傾向にあります。 

日頃から帽子などで髪の毛も日焼け止め対策を

また、毛髪を作るケラチンを生成する際に必要なメチオニンという必須アミノ酸は、目の網膜の修復にも使われます。長時間行われる種目ではサングラス等で目を保護することも有効です。日頃から帽子、日焼け止めスプレー、サングラスなどで、毛髪や目の紫外線対策を行うとともに、基本の食事の形を整えるようにしましょう。

写真は、「炒めずに作る!厚揚げと小松菜のピリ辛そうめんチャンプルー風」です。炒め油を使用しないので、余分な脂質をカットできます。

厚揚げはタンパク質、ビタミンB1・B6・B12・K、カルシウム、鉄などを、小松菜はβカロテン、ビタミンC、カルシウム等を多く含みます。

髪の毛にツヤを与え、健康に保つためには、毛髪の構成成分であるタンパク質、新陳代謝を促すビタミンB群に加え、メラニン色素の合成に関与するカルシウムが大切な栄養素です。食事からもダメージヘアの改善を意識しましょう。

管理栄養士・石村智子