<ゴマすりうまいね(5)>

戦国時代から安土桃山時代にかけて活躍した茶人・千利休。茶道の世界だけでなく、食文化にも大きな影響を与えたと伝えられています。利休の名前にちなんで命名されたものに、利休箸や利休盆などがありますが、この利休焼きもそのひとつです。

利休焼きとは、魚や肉の表面にゴマをびっしりとまとわせてから焼き上げた料理のこと。ゴマがカリッと焼き上げられると香りがとても良くなるだけでなく、食べ応えも出てきます。

 
 

今日は白ゴマと黒ゴマ、両方を使ってアジを利休焼きにします。白と黒のゴマのコントラストがとても美しいので、白い器にもよく映えます。また、この利休焼き、冷めてからもおいしいので、お弁当のおかずにもぴったりです。ただし、ゴマがはがれやすいので、焼き上がるまではそっと扱いましょう。

アジ以外にも、タイやサワラ、鶏肉や豚肉、コンニャクなどにもアレンジ可能な一品です。

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