<西武3-1ロッテ>◇27日◇メットライフドーム

西武先発上間永遠投手が5回を80球、5安打1失点と好投し、プロ初勝利を挙げた。

西武対ロッテ 試合後、プロ初勝利の西武上間(左)は記念球を手に辻監督と記念撮影する(撮影・滝沢徹郎)
西武対ロッテ 試合後、プロ初勝利の西武上間(左)は記念球を手に辻監督と記念撮影する(撮影・滝沢徹郎)

上間の一番の親孝行は、19年12月12日に埼玉・所沢で行われた新入団記者会見だった。母多美子さんは、壇上に辻監督らと一緒に並ぶ息子の姿を誇らしげに見守った。ちょうどその日が、40歳の誕生日だった。

「誕生日にありがとうという気持ちでした。あれが一番うれしかったです」。20年は高級化粧品セットのバースデープレゼントを沖縄の実家に贈った心優しき右腕。口数は少なくとも、医療事務で働きながら女手ひとつで育ててくれた母への感謝は忘れない。

西武新入団の上間は「最多勝」を目標に掲げた(2019年12月12日撮影)
西武新入団の上間は「最多勝」を目標に掲げた(2019年12月12日撮影)

実家では祖父母、曽祖父母と一緒に暮らしたから、寂しくなんてなかった。高校から大分・柳ケ浦で寮生活。親元を離れてから4年後の昨年入寮前に那覇空港で手みやげにと「ちんすこう」を買う姿に、多美子さんは成長を実感したという。あれからまだ1年。プロの世界に羽ばたいた孝行息子が、だんだん大きくなっていく。【西武担当 栗田成芳】

(2021年4月28日、ニッカンスポーツ・コム掲載)