長引くコロナ禍で外出の機会が減り、1日の歩行量は大きく低下してしまっているようです。

ヘルスケア×エンタテインメントのプロダクト開発・運営を行うCUVEYESが、ウオーキングアプリSPOBYの利用者を対象に調査した結果、新型コロナウイルス流行前の2019年と比べ、2020年では1日あたりの平均歩行量が約702歩低下していることがわかりました。

2万5000人のユーザーを対象に平均歩数をグラフ化したところ、2019年では1日あたり7000歩前後で推移していたのに対し、新型コロナウイルスが流行し始めた2020年3月以降は6000歩前後と大きく下回る結果となりました。

CUVEYES調べ
CUVEYES調べ

特に差が開いたのは緊急事態宣言が発出された4~5月。1500人のデータをもとに検証したところ、2019年4~5月の1日あたりの平均歩行量が7215歩だったのに比べ、2020年4~5月では5946歩と、1000歩以上も落ち込んでいます。

CUVEYES調べ
CUVEYES調べ

職業別に見ると、会社員や学生などリモートワーク(学習)が取り入れられているユーザー層で、歩行量が顕著に減少していました。特に学生では、2019年4~5月の1日あたりの平均歩行量が6776歩だったのに対し、2020年4~5月では3764歩と、半分近くまで減っていることがわかりました。

国土交通省が発表している「まちづくりにおける健康増進効果を把握するための歩行量(歩数)調査のガイドライン」によると、年間平均歩行量が1日あたり1500歩低下することで、平均約3万5000円の医療費負担が増えると試算されています。感染拡大の防止に役立つリモートワークですが、状況が長期化すると健康面に新たな弊害をもたらすことにもなりそうです。