マスクを着用したままでランニング等の運動を行った場合、非着用時と比べて心肺への負担が増大することがわかりました。シューズブランド「ALTRA(アルトラ)」を展開するストライドが「マスクを着用したランニングの危険性」を検証するための実証テストを行った結果を発表しました。

今回のテストでは、ランニング中~上級者(26~57歳)の男女10人が、トレッドミル(ランニングマシン)で徐々に運動強度を上げて走り、呼吸ガス分析装置で1分換気量(1分あたりの呼吸で肺を出入りする空気量)と酸素摂取量を測定。時速3kmからスタートし、1分毎に速度や傾斜に変化を付け負荷を上げていき、本人が限界だと感じたところで測定を終了するという方法で行われました(マスクを着用した場合と着用しない場合を比較するため、各ランナーに対し、それぞれ2回ずつ測定)。

トレッドミル負荷試験の概要(ストライド調べ)

その結果、マスク着用時は非着用時と比較して、1分換気量および酸素摂取量はいずれも減少。それぞれの減少率については、1分換気量は平均24%、酸素摂取量は平均13%と、1分換気量の方がより大きな変化が見られました。このことから、高強度の運動では、マスク着用により心肺への負担が大きくなるほか、運動強度が高くなるにつれて、負担も増大することが分かりました。

負荷試験の結果(ストライド調べ)

また、ランナー10人全員がアンケートで「マスクを着用した時のランニングの方が身体的な負担が大きい」と回答。心理的に呼吸のしにくさ・圧迫感を感じるのと同時に、マスクが呼気や汗によって発生した水分を含むことで、呼吸の制限を強めていることが分かりました。

昨今は新型コロナウイルスの影響で、マスク着用でランニングを行う人が増えていますが、熱中症のリスクも高まりますので、低~中強度のゆったりしたペースで行うなど、十分に注意してください。