陸上男子100メートルの桐生祥秀(24=日本生命)、男子マラソンの大迫傑(29=ナイキ)、女子100メートル障害の寺田明日香(30=パソナグループ)が手を組み、高校総体(インターハイ)が中止となった高校生の支援する方法を探る。

左から大迫傑、桐生祥秀、寺田明日香

3日に「日本生命 高校陸上ウィズ・アスリーツ・プロジェクト」と題された企画を発表した。まず第1弾として、12日に3人は自身の公式SNSなどでディスカッションをライブ配信。「インターハイ中止について」「高校時代」「現在の高校生に必要なこと」「今後の活動」などを話し合うという。目指してきた目標を失い、大きな喪失感を味わった高校生に、少しでも糧になるような形を目指す。

桐生祥秀。左は洛南高時代、右は2019年世界陸上ドーハ大会

京都・洛南高3年時には100メートル、200メートル、400メートルリレーの3冠を達成した桐生は「高校生の目の前からインターハイ予選やインターハイ本選がなくなりました。そのような状況下の中、私のSNSに「なにかできることはないだろうか」などのコメントを多く頂きました。私自身も予選大会やインター私自身も予選大会やインターハイに出場した経験をもとに、今の高校生に対してどのような言葉をかけられるか、また高校生とともにどのような行動ができるかを、この仲間たちと一緒に考えていきたいと思い、本プロジェクトを発足しました」とコメントした。

大迫傑。左は佐久長聖高時代、右は今年3月の東京マラソン兼東京五輪代表選考会

長野・佐久長聖高2年時には全国高校駅伝初優勝に貢献した大迫は「インターハイを目指す若いアスリートのみならず、新型コロナウイルスの影響が及んだ高校生や次世代アスリートの皆さんの力になれることがあるのではないか。これから新しい取り組みやチャレンジの必要性が問われる世の中で、彼らのその1歩を踏み出すキッカケになりたいという想いから、このプロジェクトを立ち上げました。さらに多くの皆様と共に、次世代アスリートたちを支えていければと思います」との談話を発表した。

寺田明日香。左は恵庭北高時代、右は昨年8月の陸上ナイトゲームズ・ イン福井

また北海道・恵庭北高時代に高校総体を3連覇。7人制ラグビー転向、出産など紆余(うよ)曲折を経て、日本新記録を樹立した寺田は「『私たちは何でもできる』と思えた高校時代。そんな大切な時期の目標を失った高校生たちの悲しみは計り知れません。私が高校生の時にたくさんの方々に支えていただいた分、今度はこのプロジェクトを通じて、高校生の皆さんに再び自信や目標を見つけるキッカケを、このメンバーとともに創れたらと思います」としている。

(2020年6月3日、ニッカンスポーツ・コム掲載)