日本高野連が20日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響から「第102回全国高校野球選手権大会」の中止を決めた。夏の甲子園大会中止は戦後初めて。夢を見失った球児たちに激励やエールの声が多数届いた。

≪パ・リーグ≫

西武辻発彦監督(佐賀東OBで甲子園出場はなし)「3年生にとっては『最後の夏』。甲子園を目標にやってきた高校球児の皆さんのことを考えると、こんなに悲しいことはないと思います。直面された皆さんのお気持ちは察しますが、甲子園が全てではないと思います。全ての野球人にとっていつかユニホームを脱ぐ日は来ますが、高校球児の皆さんには納得するまでやってほしいという気持ちがあります」

西武松井稼頭央2軍監督(PL学園で2年春に出場)「高校球児の皆さんにとって『夢の舞台』が開催されない事、とても残念に思います。きっと皆さんはそれを目指して3年間、いや少年野球時代から一生懸命練習に励んできたことでしょう。それでもその“みなさんの努力”は必ず誰かがどこかで見ているものです。僕は皆さんの事を応援していますし、将来一緒に野球ができたらうれしいと思っています。野球を好きでい続けてください。一緒にがんばりましょう!」

西武山川穂高内野手(中部商では甲子園出場なし)「高校球児の皆さんの晴れの舞台が開催されないこと、とても残念に思います。でも忘れないでほしいのは、ここまでやってきた努力や練習量、仲間と過ごした時間です。そして、その成果として、きっと打球が遠くに飛ぶようになったり、速い球を投げられるようになったんじゃないかな? この高校時代で成長できたところを、これからもっともっと伸ばして夢を広げてほしいと思います。

きっと、高校球児の皆さんは『甲子園を目指すために必要な努力』を達成していると思います。甲子園が開催されないことは決まってしまいましたが、自信を持って、これからの人生に大きく生かしてほしいと思います。僕も皆さんのことを応援しています」

西武森友哉捕手(大阪桐蔭で2年春、2年夏、3年春、3年夏の4度出場。2年のときに春夏連覇)「残念です。春が中止になって夏に向けて頑張ろう、といった矢先に、夏も中止となりモチベーションがなくなってしまうでしょうし、かける言葉が見つからないですね。その先を目指している選手については、甲子園だけがゴールではないと思うので、今すぐ切り替えるのは難しいと思いますが、徐々にその先の野球人生を考えて頑張って欲しいと思います。

僕は甲子園で優勝することだけを考えてチーム全体でやってきましたし、キツイ練習もたくさんありましたが、そのために頑張ってこれたので、甲子園出場が決まったときの喜びは大きかったですし、僕たちはそこで優勝できたからこそ、今の自分があると思っています。特に高校三年生の皆さんには、この先野球をする、しないは関係なく、次の舞台に進んでいくための準備をしてもらえればと思います」

西武高橋光成投手(前橋育英で13年夏に2年生エースとして優勝)「中止になったことで、特に甲子園を目指していた高校3年生の皆さんは、辛い思いをされていると思います。高校生活で野球に一区切りをつけようとしていた方、この先も野球を続けようと思っている方、皆さんそれぞれが気持ちを切り替えて前を向いてくれたらと思います。高校球児の皆さんがこれから新たな場所で輝けるように、僕も一生懸命応援します」

西武今井達也投手(作新学院で16年夏に優勝)「僕自身、甲子園に出たことによって人生が大きく変わりました。高校球児の皆さんは今、気持ちを切り替えるのが難しと思います。『やりたいこと』『今やるべきこと』を探してそれを達成するために挑戦をしてほしいです。僕は野球に教えてもらったことが多いです。皆さんにはぜひこの先も野球を続けてほしいと思いますし、大きな目標を作ってチャレンジしてほしいです」

大阪桐蔭高時代の森友哉(2013年8月8日)

ソフトバンク王貞治球団会長(早実で1年夏、2年春夏、3年春に出場。2年春に優勝)「出場する学校、選手たちだけでなく日本国民の心のよりどころであった大会が中止となって、出場経験者としてこんなに寂しいことはありません。選手たちには次の目標に向かって新たな一歩を踏み出してほしいと思います」

ソフトバンク工藤公康監督(名古屋電気=現愛工大名電3年夏に甲子園出場)「簡単に気持ちを切り替えてとは言えませんが、これまでの努力が全く無駄になることはなく、必ず人生の糧になることは信じてほしいと思います。今後何かしらの形で、球児たちのために次のステップにつながる舞台が整えられることを切に願います」

ソフトバンク内川聖一内野手(大分工3年夏は県大会決勝で敗退)「試合ができなくてつらい、悔しい、そういう思いを隠す必要はないと思います。自分の中で抱え込んで進んでいくというのはできることではない。親でも監督でも学校の先生でも構わないので、選手がどう思っているのかを聞いてあげてほしいですね」

ソフトバンク今宮健太内野手(明豊で2年春、3年春、夏に出場)「こういう形で高校野球生活が終わってしまうのは想像できない。ショックの大きさは並大抵じゃない。変えられるものはない。簡単には言葉を発せないくらいの出来事ですね。プロ野球で伝えられる物と高校野球で伝えられる物は違う。高校野球は勇気や希望をすごい与えられる」

楽天三木肇監督(上宮OB。甲子園出場なし)「言葉になかなかならない。このことが先にどういう形で生かされるか、どういう形で進められるかはすごく大変ですけども、前に進んでもらいたい」

楽天由規投手(仙台育英で春1度、夏2度出場)「3年生は特に悔しい気持ちでいっぱいだと思いますが、これで高校野球が終わったわけではありません。仲間と泥まみれになりながら、一生懸命汗を流し、高校野球生活を最後の最後まで思う存分味わってほしいです。その充実感と達成感がきっとこれからの人生に役立ってくると思います。がんばれ! 高校球児!」

楽天浅村栄斗内野手(大阪桐蔭で3年夏に出場し優勝)「高校生活は3年間しかないですし、3年生にとっては最後の夏で、ここまで甲子園を目標にやってきたと思うので残念。決まったことは仕方ない、で片づけるのはかわいそうですが、甲子園が全てではないと思う。ここから先の目標をしっかり持ってやっていってもらいたい」

楽天松井裕樹投手(桐光学園で2年夏に出場)「特に3年生は甲子園に全てをかけていたと思うので、正直、自分に置き換えたら言葉は出ないです。ただ、コロナの中、いろいろな検討をした上での決定だと思います。なかなか心の整理はつかないと思いますし、簡単なことは言えませんが、野球に情熱をかけ、費やしてきた時間は決して無駄にはならないと思うので、これからも頑張っていってほしい」

楽天安楽智大投手(済美で2年春夏出場)「日本全体がこういう状況なので、仕方ない部分もありますが、もどかしい気持ちです。特に3年生は3年間やってきた集大成を出す機会がなくなってしまった悔しさがあると思います。高校野球で学んだことは野球以外でも必ず生かせると思うので、大学生や社会人になったときに生かしていってほしいです」

桐光学園高時代の松井裕樹(2012年8月19日撮影)

ロッテ井口資仁監督(国学院久我山で2年夏に出場)「高校野球最大の目標であり夢としていた大会ですから、高校球児の皆様の気持ちを思うと胸が痛くなります。どんな言葉も今は無力かもしれませんが、ただ一つ言えることは、人生はチャレンジの連続で、その中でさまざまな目標設定をしていくということです。高校3年生の皆様はぜひ、次のステージでも新たな目標に挑んでほしいと思っています。この3年間、みんなで1つの目標に向かって頑張った日々は消えません。これからも同じように、目標に向かい進み続けてください」

ロッテ田村龍弘捕手(光星学院=現八戸学院光星で2年春から4度出場。阪神北條史也と共に2年夏から史上初の3季連続で準優勝)「甲子園中止の報道を聞いて、本当にショックです。僕のように、甲子園出場を目指して親元を離れた選手の気持ちを考えると、言葉が見つかりません。すぐには気持ちを切り替えることはできないと思いますが、何とか次の夢や目標を作って頑張ってほしいと思います」

ロッテ平沢大河内野手(仙台育英で15年春、夏と出場。夏に準優勝)「春のセンバツがなくなっていた中で、夏に向けて何とか出たいと気持ちを切り替えていたと思うので、それがなくなってしまったことは言葉では言い表せないほどの悲しみであり、つらい思いをしていると思います。特にこれが最後となる3年生のことを思うと、自分も胸が痛くなります。ただ、1つだけ言えることは、今までやってきたことがムダになることはありません。大きな目標に向かって努力した日々、仲間たちと頑張った日々はこの先の人生で絶対に生きることになると思います。頑張ってほしいと思います」

ロッテ安田尚憲内野手(履正社で2年夏に出場)「3年生にとっては、高校3年間でやってきた集大成といえる大会なので、後輩たちのことを想うと自分もつらいです。1月の自主練習で、後輩たちが甲子園目指して頑張っている姿を見ていましたし、その想いを強く感じていました。本当に強く完成されたチームだと思って見守っていたので、春に続いて夏までなくなってしまうのは本当につらいし、言葉にできないほど悲しいです。ただ、ここで人生は終わりではありません。むしろ、まだ始まったばかり。この悔しい経験が長い人生で生きることもあると思います。言葉が非常に難しいのですが、みんなで悔しい思いをして、大変な時期を乗り越えていく事をプラスのエネルギーに変えてほしいと思います」

ロッテ藤原恭大外野手(大阪桐蔭で2年春から4度出場。3年の18年に春夏連覇)「驚いて言葉が見つかりません。切り替えて、次のステージの目標を見つけるしかないとは思いますけど、簡単には切り替えられないと思います。1つだけ言えるのは3年間、ともに汗を流したメンバーは一生の友達で一生の思い出なので、この3年間の日々はこれからも変わらず、素晴らしい日々として残ると思います。甲子園という目標としていた大会は中止になってしまっても、ここまでこの大会を目標にして頑張ってきた日々を誇りにして、これからも自信をもって野球を続けてほしいと思っています。ぜひこれからも野球を続けてください。お願いします」

日本ハム栗山英樹監督(キャスター時代にテレビ朝日系「熱闘甲子園」で高校野球を取材)「甲子園でやらせてあげたかった。これ以上の苦しみはないと思いますが、だからこそ飛躍的な成長ができるチャンスです。この夏の勝負が人生の勝負に変わったのです。考えても変わらないことにとらわれてほしくないですし、人生は納得いかなくとも受け止めなければならない時があります。将来、今回の中止が今の自分がある理由です、と言えるよう、この大きな苦しみを力に変えてくれると信じています」

日本ハム小笠原道大ヘッド兼打撃コーチ(暁星国際では甲子園出場なし。高校通算0本塁打もプロで名球会入り)「これで野球を終える高校球児もいると思うけど、その先に絶対つながるものがあると思う」

日本ハム斎藤佑樹投手(早実で3年春、夏に出場。3年夏は決勝で駒大苫小牧・田中将大と投げ合って引き分け再試合の末に優勝)「(球児は)次に進むために、今の気持ちを一生大事にしてほしい。その思いを後輩たちに伝えていく使命とかアマチュアスポーツ、高校野球を盛り上げていく使命も出てきたと思うので、それをぜひお願いしたい」「(自分は)もし甲子園がなかったら、仲間が3年間いてくれて良かったなって思いがあると思います。仲間と3年間過ごした日々が1つ1つ思い出ですし、他を引いて甲子園優勝だけというのは僕にはあり得ない」「次のステージとして大学野球に行って、また活躍することが楽しみだなと、一ファンとして思います」

瀬戸内高時代の山岡泰輔(2013年8月13日)

オリックス吉田正尚外野手(敦賀気比で1年だった09年夏と10年春に出場)「決して甲子園が全てではないですが、そこが全てだと思ってがんばってきた高校生もいると思います。甲子園という全国の舞台が無くなってしまったことは本当に残念だと思いますが、僕も甲子園を目指してきた球児の1人ですし、今までチームメートとがんばってきたことは絶対に無駄ではありません。なんとか次のステップに進むために、それだけは忘れないでがんばってほしいです」

オリックス山崎福也投手(日大三で09年夏、10年春に出場。10年春は準優勝)「このような状況の中なので、どうしようもできない事だとは思いますが、甲子園を目指し、そこにかけてきた人達にとってはやりきれない思いがあると思います。特に今年で引退する3年生の球児達の気持ちを考えると、なんとも言えないです。この先どうなるかは分かりませんが、そういった球児達のためにも、少しでも試合などが出来るようになっていってほしいと思います」

オリックス大城滉二内野手(興南で10年春、夏連覇)「『次の目標に切り替えてほしい』なんて簡単には言えません。今まで目指してきたものが、何もできずに目指せなくなる無力感というのは想像できません。せめて、なんとか高校最後の大会が難しいようであれば、どんな形であっても試合はやってほしいと思います」

オリックス山岡泰輔投手(瀬戸内で13年夏に出場)「自分にとっての甲子園は、間違いなく人生のターニングポイントでした。そういった貴重な経験が出来る機会がなくなってしまうことは残念でなりませんし、今年の甲子園にかけてきた3年生の気持ちは、想像してもしきれません。簡単では無いと思いますが、そういった選手たちのためにも、この先なんとか試合や大会が出来る環境になってほしいと思います」

オリックス宮城大弥投手(興南で17年夏、18年夏に出場)「在学中の3年生の気持ちを考えると、簡単にはコメントできません。高野連の方々もいっぱい悩んで、たくさん考えて、こういう結果になってしまったと思います。今はただただ残念ということしかありません。今後はどうなるか分かりませんが、少しでも試合の出来る環境が整ってくれたらと思います」

オリックス前佑囲斗投手(津田学園で19年春、夏に出場)「甲子園を目標にしていた球児の皆さんも多かったと思いますし、特に3年生の気持ちを考えるとただただ残念だと思います。このような状況の中で本当に難しい判断だったと思います。決まってしまった事は変えられないですし、簡単に前を向いて欲しいとは言えないですが、なんとか先に向かって進んで欲しいと思います」

次のページセ・リーグ選手からもエール。巨人坂本勇人「言葉にあらわせないものがある」